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ゲームモード搭載のmacOS Sonoma。「デススト」Mac版も

Appleは、Mac向けの最新OSとして「macOS Sonoma」を発表した。新たにゲームモードを備えているのが特徴で、より滑らかで一貫したフレームレートで最適化された表示が可能になったほか、AirPodsでの音声遅延、ゲームコントローラでの入力遅延が低減されている。Sonomaは、今秋に無料のソフトウェアアップデートで提供される予定。

今回のアップデートで、Appleシリコン搭載Macで負荷の高いゲームを「息をのむほどのビジュアルで実行できるようになる」とのこと。

ゲームモードでは、CPUとGPUでゲームに最も高い優先性を確保し、よりなめらかで、より一貫したフレームレートで最適化されたゲーム体験を提供。Bluetoothのサンプリングレートを2倍にすることで、AirPodsでの音声の遅延を下げ、XboxやPlayStationのゲームコントローラでの入力の遅延も低減させ、Macでのゲームをより一層没入感のあるものにするという。

デベロッパ向けに、ほかのプラットフォームからMacへのゲームの移植を簡単にするため、Metalに新しいGame Porting Toolkitを導入。数か月にわたる事前作業がなくなり、既存のゲームがMacでうまく動作するかを数日で確認できるようになる。

Appleシリコンのパフォーマンスを最大限に活用するために、ゲームのシェーダとグラフィックコードの変換処理を簡略化し、全体の開発時間も大幅に削減する。

プレイ可能な新タイトルとして、“DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT”、“Stray”、“Fort Solis”、“World of Warcraft: Dragonflight”、“HUMANKIND”、“バイオハザード ヴィレッジ:ウィンターズエクスパンション”、”The Medium”、“ELEX II”、“Firmament“、“SnowRunner”、“ディズニー ドリームライトバレー”、"No Man’s Sky”、“Dragonheir: Silent Gods"、"Layers of Fear”を挙げている。

WWDCにはコジマプロダクションの小島秀夫氏も登場した

そのほか、デスクトップに配置できるウィジェットが強化され、連携機能でiPhoneのウィジェットのエコシステムに連携可能に。ビデオ会議では、共有しているコンテンツの上にプレゼンターを配置するプレゼンターオーバーレイや、映画のような品質で楽しいジェスチャーに応じたビデオエフェクトが使えるリアクションなど、ユーザーをサポートする新機能を搭載。

Safariのアップデートも行なわれ、プライベートブラウズのトラッキングと指紋保護が一段と進化。プライベートブラウズウインドウはユーザーが使用していない時はロックされ、デバイスから離れる時もタブを開いたままにしておけるという。そのほか、クッキー、履歴、拡張機能、タブグループ、お気に入りを別々に保存でき、情報の整理がしやすくなる。

プロ向けの機能として、画面共有アプリに新しいハイパフォーマンスモードを導入。低い音声の遅延と高いフレームレートを提供し、最大2台の仮想ディスプレイに対応し、Final Cut ProやDaVinci Resolveでの編集でも、Mayaでの複雑な3Dアセットのアニメーション化でも、プロがどこからでもコンテンツ制作のワークフローに安全にアクセスできるようにした。