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「iOS/iPadOS 17」19日配信。有料クラウドに大容量プラン
2023年9月13日 17:30
アップルは、iPhone向けの新OS「iOS 17」と、iPad向けの「iPadOS 17」、Apple Watch向けの「watchOS 10」を、9月19日に無料のソフトウェアアップデートとして提供する。Mac向けの「macOS Sonoma」については、9月27日から提供開始となる。
iOS 17の対応機種は、iPhone XS/XR以降とiPhone SE(第2世代)。iPadOS 17は12.9インチiPad Pro(第2世代以降)、10.5インチiPad Pro、11インチiPad Pro(第1世代以降)、iPad Air(第3世代以降)、iPad(第6世代以降)、iPad mini(第5世代以降)。
オーディオ関連の機能強化では、iOS/iPadOS 17と組み合わせたAirPods Pro(第2世代)に「適応型オーディオ」が登場する。外部音取り込み機能とアクティブノイズキャンセリング機能を、状況に応じて組み合わせる新しいリスニングモードで、1日を通して変化する環境や、周りとのやり取りの状況に合わせて、ノイズコントロールの体験がカスタマイズされる。
通話中にAirPods Proを押すだけでミュート/ミュート解除ができるようになるほか、自動切り替え機能もアップデート。AirPodsに接続するアップル製デバイスの切り替えがさらに簡単でスピーディーになり、安定性も向上する。
iOS 17のミュージック機能では、SharePlayが強化され、自動車内にいる誰もが簡単に車内の音楽をコントロールできるようになる。また年内には招待した友人とプレイリストを作成できる「みんなでプレイリストを作る」も利用可能になる。
そのほか連絡先のパーソナライズや、FaceTimeのジェスチャー機能、iPhoneをカメラとして使い、Apple TVでFaceTimeを使える機能、充電中のiPhoneにカレンダーや時計などをさまざまな情報を表示できるスタンバイ機能なども利用可能になる。
iPadOS 17でもFaceTime関連の機能強化や、より自由にレイアウト調整ができるステージマネージャなどが利用できる。
watchOS 10では、ディスプレイ全体を余すことなく使うように、ほぼすべてのアプリを再設計。スヌーピーの追加文字盤や、サイクリング、ハイキングといったワークアウトの機能追加、近視のリスクを軽減する機能として、太陽の下にいた時間を確認する機能なども盛り込まれる。
watchOS 10の対応機種はApple Series 4以降のモデルで、利用にはiOS 17以降を搭載したiPhone XS/XR以降も必要。
macOS Sonomaでは、新しいスローモーションのスクリンセーバやデスクトップへのウィジェット追加、MacのCPUとGPUをゲーム最優先にするゲームモードなどが追加される。
macOS Sonomaの対応機種はiMac Pro(2017)、2018以降のMacBook Air、Mac Mini、MacBook Pro、2019以降のiMac、Mac Pro、2022以降のMac Studio。
有料の「iCloud+」に大容量プラン
また提供中の有料クラウドサービス「iCloud+」には、より大容量の6TBプランと、12TBプランを追加し、9月18日から提供を開始する。月額料金は6TBが3,900円、12TBが7,900円。
現在提供されている有料プランは月額130円の50GB、同400円の200GB、同1,300円の2TBの3種類。今回追加される大容量プランは「大きな写真やビデオのライブラリをお持ちのユーザーや、ファミリー共有を利用しているユーザーに最適」という。
iCloud+は、自分の写真やビデオ、メモ、ファイル、端末のバックアップデータなどの保存、パスワードや連絡先、Safariのタブやブックマークといったデータを自動同期できるクラウドストレージサービスに加え、iCloudプライベートリレーや、メールを非公開、HomeKitセキュアビデオなども利用できるサブスクリプションサービス。ファミリー共有により、最大5人の家族とプランを共有できる。