ニュース
LG、9.1.5ch音響/AI音場補正のAtmosサウンドバー
2023年6月7日 11:15
LGエレクトロニクス・ジャパンは、9.1.5chのバーチャルサラウンド音響やAIによる音場補正機能などを搭載した新しいサウンドバー「SC9S」を8月下旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は13.2万円前後。
AI機能×多様なフォーマット対応×LGのテレビとの融合で、新しい可能性を提案すると謳う同社サウンドバーの新モデル。3chのトップスピーカーを含む6chのバータイプスピーカーと、220W出力のサブウーファーがセットになった商品で、最大9.1.5chのバーチャルサラウンドが体感可能。
立体音響フォーマットであるDolby Atmos、DTS:Xをサポートするほか、Disney+やBRAVIA COREなどで展開しているIMAX Enhanced認証も取得。LGテレビと組み合わせて高品位なサウンドを作り出す「WOWオーケストラ」なども搭載している。
ステレオ音源でも、AIが9.1.5chの立体音響に変換
オーディオCDフォーマットよりも、広域かつ繊細に収録できる24bit/96kHzのハイレゾオーディオに対応。より録音環境の音質に近いサウンドの再現を可能とした。
自宅で映画館クラスの高品位なサウンドが楽しめるサラウンドフォーマットのDolby Atmos、DTS:Xもサポート。IMAX Enhanced認証も受けており、最新の音声フォーマットで収録された映像を映画館のような立体的な音響を自宅で楽しめる。
筐体天面には、上方に音を放射するアップファイヤリングスピーカーを搭載。左右にツイーター、中央にウーファーの計3ユニットを配置することで、上からの立体的な音響効果の強化に加え、サラウンドにおける前方からの音声もクリアに再現した。
トップスピーカーとフロントスピーカーに加え、3Dエンジンによる頭部伝達関数(HRTF)に基づくバーチャルレイヤーによって、3層の音のレイヤーを形成。水平方向の9chだけでなく、垂直方向の立体的なサウンドにより、「まるで映画館のような洗練された立体的な音響効果をもたらす」としている。
スピーカーユニットのチャンネル数としては、3.1.3ch。サウンドバーの全6ユニットで、フロントLR、センター、トップLR、トップセンターがそれぞれ30W。
付属のサブウーファーは最大出力220W。音楽や映像に、重厚で深みのある低音を加えるという。
HDMIは入力、出力でそれぞれ1系統を用意。4K映像のパススルーほか、最大120HzのVRR、ALLMをサポートしており、ゲーム機器を接続した場合でも快適にプレイが可能。
音楽ストリーミングサービスの「Spotify」や高音質ストリーミングの「TIDAL Connect」に対応。Wi-Fiで高音質を提供するMQA(Master Quality Authenticated)もサポートした。Bluetooth接続も可能で、対応コーデックはSBC、AAC。
AI Sound Pro、シネマ、Clear Voice Pro、スポーツ、ゲームモードで利用可能なバーチャルサラウンド機能も搭載。ステレオ音源でも、AIが9.1.5chの立体音響に変換して楽しむことができる。
AI機能を利用したルームキャリブレーションも装備。サウンドバーの空間認識用マイクが感知した反響音によってAIが音場を把握し、空間に合わせて音響を最適化。部屋の構造や広さを問わず、ユーザーを中心に立体的な音響空間が構築する。また、音が歪みやすい400Hz以下の低音域を細分化して緻密に調整することで補正してくれるという。
さらに、再生しているコンテンツに応じて最適なモードを適用するAIサウンドプロを搭載。AIがミュージック、ベースブラスト、シネマ、クリアボイス、スポーツ、ゲームの6つのモードを適用。ニュース番組などはクリアボイスで声を強調するなど、コンテンツに応じて最良のサウンドで聞くことができる。
LGテレビと組み合わせると、能力を最大限に発揮
LGテレビと組み合わせることで、本機の能力を最大限に発揮する機能も備えた。
両者を組み合わせると、LGテレビのスピーカーとサウンドバー両方を使用するサラウンドシステム「WOWオーケストラ」を構築。より多くのスピーカーユニットを使用することで、部屋全体に広がる臨場感あふれる立体的かつ高品位なサウンドを生み出すという。
サウンドバーの操作をLGのテレビメニューから操作できるのも特徴。テレビのwebOSメニューにサウンドバーの設定項目が追加され、各種調整が可能に。テレビのリモコンからすべての設定ができるようになる。
55型・65型のOLED C2/C3シリーズ専用の壁掛け用、スタンド用のブラケットを計2つ付属。ブラケットを使用することで、スピーカーからのサウンド出力に最適な配置が可能。さらに、壁掛け設置の場合は、壁にテレビ設置用の穴だけ開ければよく、スタンド用なら、サウンドバーがスタンドになるデザインとした。
標準値/待機時の消費電力は、サウンドバーが37W/0.5W以下、サブウーファーが38W/0.5W以下。
外形寸法/重量は、サウンドバーが975×125×63mm(幅×奥行き×高さ)/4.1kg、サブウーファーが221×313×390mm(同)/7.8kg。