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クリプトン新デスクトップスピーカー。TechnicsのHDMIアンプ「SU-GX70」にも注目
2023年6月24日 15:09
東京国際フォーラムで「OTOTEN2023」が開幕した。会期は6月24日・25日の2日間で、入場は無料だが、公式サイトからの事前登録が必要。各社がブースで新製品を紹介しており、ここではクリプトンやTechnicsブースをレポートする。
クリプトン
Bluetooth受信も可能なアクティブスピーカー「KSシリーズ」でお馴染みのクリプトンはガラス棟 5Fの「G509」に出展中。同シリーズはKRIPTON Online Store専用商品で、量販店などでは試聴できないため、サウンドを確認できる貴重なイベントとなっている。
近日発売予定の新モデルが「KS-G」シリーズ3機種。3機種とも既存モデルの型番末尾に「G」が追加されており、価格は税抜きで「KS-11G」が59,800円、「KS-33G」が84,800円、「KS-55HG」が114,800円。
いずれのモデルも搭載しているユニットや筐体は既存モデルと同じだが、それぞれに音質を高めたグレードアップモデルとなっている。
KS-11Gは音質チューニングが進化。バスレフの循環する空気量を増やす事で、上位モデルのKS-33に迫るサウンドへと進化させている。また、左右のスピーカーを繋ぐケーブルが、長い3mのものに変更。長くなる音質的デメリットを越えて高音質化するため、線材に高純度なOFC線を使っている。これにより、55型などの大型テレビとも組み合わせやすくなっている。
筐体やユニットなどの基本的な仕様は、既存モデルと同じ。フレーム部分をアルミの押し出しで作っており、ユニットは、デンマークTymphany(旧Peerless)の63.5mm径でコンケーブ型。筐体の側面はモールド樹脂。
KS-33GのサイズはKS-11Gと同じだが、フレーム部分をアルミの押し出しで作っているだけでなく、KS-33Gでは両側面にもアルミパネルを採用しているのが特徴。
こうした筐体や、搭載するユニットは既存の「KS-33」と同じものだが、KS-33Gでは新たに、デジタル領域でチューニングを施し、既存ユーザーから要望が多かったという低域の力強さに磨きをかけた。
KS-55HGは、KS-55Hyperの進化モデルで、新たにBluetooth受信において、LDACとaptX Adaptiveコーデックに対応。LRセパレートタイプで、LDACとaptX Adaptiveの両方に対応したスピーカーは世界初だという。なお、LDACは96kHz/24bitまで、aptX Adaptiveは48kHz/24bitまでの対応となる。
ブースではAV Watchでもお馴染み、野村ケンジ氏による紹介イベントも実施。土方久明氏によるイベントも予定されている。
Technics
Technicsブースの入り口で注目を集めているのが、6月下旬に発売するHDMI ARC対応ネットワークオーディオアンプ「SU-GX70」(220,000円)だ。
Technicsとして初めてHDMI ARC機能を搭載したアンプで、音楽ソースだけでなく、テレビと接続して映像ソースの音声も高音質で楽しめる。また、HDMI ARC伝送を高音質化するために、パナソニックのBDレコーダー/プレーヤー開発で培った独自技術を活用しているのもポイント。
ネットワークプレーヤーとして、Amazon Music、Spotify Connect、Deezerなどのストリーミングサービスに対応。Wi-Fiも内蔵し、Bluetooth/AirPlay 2もサポート。PCと接続してUSB DACとしても使えるほか、Phono(MM)入力も備え、レコードプレーヤーとも接続できる、多彩なアンプとなっている。
ブースでは他にも、発売から50周年を迎えたターンテーブル「SL-1200」シリーズの最新モデル「SL-1200MK7」を、日本を代表するDJのナツ・サマー氏と垣畑真由氏によるデモンストレーションで紹介。
Hi-Fiオーディオでは、グランドクラスのシステムをオーディオ評論家の小原由夫氏や岩井喬氏が解説する試聴セミナーを開催。
ミキサーズラボの内沼映二氏、北村勝敏氏がゲストで登場する、アナログレコードの制作現場を紹介するセミナーも用意。「石川さゆり50周年記念アルバム」のラッカー盤が試聴できる貴重な機会になる。