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AKM、ダイナミックレンジ109dB、4chマイクアンプ内蔵ADC「AK5705」

4ch 32bit A/Dコンバーター「AK5705」

旭化成エレクトロニクス(AKM)は、低ノイズのマイクアンプに加え、トランスインピーダンスアンプを内蔵した低消費電力の4ch 32bit A/Dコンバーター「AK5705」を開発した。AR・VR端末やウェアラブルデバイス、ICレコーダーなどでの使用を想定。現在サンプル提供中で、2023年第4四半期に販売開始予定。

32bit分解能と109dBのダイナミックレンジを確保する4ch ADCを搭載。最大384kHzのサンプリング周波数に対応し、広帯域マイクと組み合わせられる。こうしたスペックを実現しながら、従来製品よりも消費電力を43%削減している。

ACカップリングコンデンサも内蔵。アナログ入力に別途ACカップリングコンデンサを外付けする必要がないため、外付け部品を含めた実装面積を大幅に削減した。

電流-電圧変換を行なうトランスインピーダンスアンプも内蔵。センサーまたはフォトダイオードの出力電流をデジタルデータに変換できる。

ウェアラブル機器、拡張現実・仮想現実端末(AR・VR)、マイクアレイシステム、セキュリティ機器、ICレコーダーなどでの使用を想定している。