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iFi、上位モデルのアンプ回路を踏襲したバランス対応ヘッドフォンアンプ

ZEN CAN Signature Standard

トップウイングサイバーサウンドグループは、iFi audioブランドのヘッドフォンアンプ「ZEN CAN Signature Standard」を9月25日に発売する。価格は49,500円。

2020年に発売されたZEN CANをベースにパフォーマンス向上と新たな機能を盛り込んだ新製品。

デジタル入力非搭載のオールアナログ設計で、入力端子はRCA、3.5mmシングルエンド、4.4mmバランスを背面に装備。ノートPCやスマホのヘッドフォン出力、DAPやフォノステージのRCA出力から入力して使用できる。プリアンプとしての機能も備えており、パワーアンプやアクティブスピーカーへ出力することもできる。

フロント・パネルの中央にはボリュームコントロール、左側の電源ボタンと入力スイッチのそばにはゲイン選択のコントロールボタンを装備。6dB刻みの4つのゲイン設定により、接続されたヘッドフォンにアンプを合わせられる。

右側には、ヘッドフォン用の6.3mm出力と、バランス接続が可能な4.4mmペンタコン・バランス出力を装備している。

ヘッドフォン出力の隣には、様々なヘッドフォンに合わせて低音のレスポンスを増強できる、独自設計のXBassと、音質を調整するXSpaceボタンを装備。XSpaceモードは、アナログ処理にてヘッドフォンで音楽を聞いている時に生じる「頭の中で音が鳴っている」効果を補正し、「音場を効果的に広げて、スピーカーを聞いているような体験を生み出す」としている。

フラッグシップモデルの「Pro iCAN Signature」と同じデュアルモノ・トゥルー・ディファレンシャル・バランス回路と、ディスクリートAクラス回路を踏襲。部品もアップグレードしており、従来機よりもパフォーマンスが向上した。

アンプ出力は、シングルエンド出力の32Ωで1600mW(7.2V)、バランス出力の300Ω以上で15Vを実現し、多量の電流を必要とするプレーナー型ヘッドフォンも難なく駆動するとしている。

ACアダプタには、iFi独自のノイズキャンセリング技術ANC IIが搭載されたiPower II 5Vが付属する。

SN比はバランス出力が121dBA(@15.2V)以上、シングルエンド出力が120dBA(@7.6V)。THD&Nはバランス出力が0.006%(@360mW/2.4V 16Ω)未満、シングルエンド出力が0.005%(@100mW/1.27V 16Ω)未満。

周波数特性は10Hz~200kHz(-3dB)。消費電力は最大12W。外形寸法は158×117×35mm。重量は550g。