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ヤマハ、本格プリにネットワーク機能を搭載した「R-N600A」
2023年9月14日 13:22
ヤマハは、本格プリメインアンプに最新のネットワーク機能を盛り込んだネットワークレシーバーのエントリーモデル「R-N600A」を、10月上旬に発売する。価格は88,000円。カラーはブラックとシルバー。
シンメトリカル(左右対称コンストラクション)&ダイレクト(信号経路のストレート化・最短化)にこだわった回路レイアウトと、不要振動を吸収・遮断する独自の特殊樹脂フレーム“アートベース”を搭載した制振・高剛性シャーシとの組み合わせにより、機器内部の環境がつねに音楽信号の流れに忠実であることを目指したヤマハ伝統のピュアオーディオ設計思想「ToP-ART(Total Purity Audio Reproduction Technology)」に基づいて設計された。
シングルプッシュプル出力段を搭載したディスクリート構成のアナログパワーアンプに加え、カスタムメイドの大型EIコア電源トランスやブロックケミコンの投入、ローインピーダンス化を徹底させた大容量パワーサプライなどにより、スピーカーを素直に力強く鳴らし切る卓越したドライバビリティーを実現したという。
ハイレゾ・デジタル音源の魅力を余すことなく楽しめるように、ESS製の高性能D/Aコンバーターを採用。これを電流モードで使用したうえで、専用の独立電源やグラウンドも採用している。さらにヤマハ独自のモジュールと組み合わせることでジッターノイズの大幅な低減と高いS/N性能を実現し「ハイレゾ音源特有のデリケートな音の違いやニュアンスを忠実に描き分ける優れた音質性能を叶えた」としている。
全入力の音質を向上する「ピュアダイレクト」も搭載。同機能を有効にすれば、バス/トレブル/バランス/ラウドネスの各コントロールと後段バッファーアンプといった使用していない機能の回路をバイパスし、その回路への電源供給を停止する。これにより余計なノイズを低減し、すべての入力ソースにおいてストレートかつ高音質な音楽再生を楽しめる。
ネットワーク機能では、独自の「MusicCast」に対応。専用アプリ「MusicCast CONTROLLER」で対応機器を操作でき、画面のアイコンをタッチして聴きたいソースの選択や音質調整ができるほか、アルバムアートを見ながらの楽曲選択、プレイリスト作成などが行なえる。Amazon Music HDやSpotify、deezer(日本未サービス)、radikoなど、多彩なストリーミングサービスに対応。AirPlay経由でApple Musicをストリーミング再生することもできる。
Wi-Fi/LAN接続によるネットワーク再生をはじめ、フロントパネルに搭載したUSB Type-A端子で、384kHz/32bitのWAF/AIFFやFLAC、DSD 11.2MHzなどといったハイレゾ音源の再生も可能。なおWAV/AIFFの32bit-floatファイルには非対応。
最大192kHz/24bitの音源に対応した光/同軸デジタル音声入力端子を4系統(光デジタル×2、同軸デジタル×2)装備し、CD/BDプレーヤーなどのオーディオ機器に加え、テレビやパソコンなどのデジタル音声出力も、音質劣化なく再生できる。
イコライザーアンプを内蔵していないアナログレコードを直接接続できるMMカートリッジ対応PHONO入力を含む計5系統(CD×1、PHONO×1、LINE×3)のアナログ音声入力も備え、Hi-Fiプリメインアンプとしての本格的な接続・拡張性も備えた。
出力はLINE端子×2、サブウーファー出力×1、ヘッドフォン出力×1、スクリュー式A/B出力のスピーカー端子。定格出力は70W+70W。
Bluetooth 4.2にも対応しており、手持ちのスマートフォンやタブレットからワイヤレスで接続できるほか、Bluetooth対応ヘッドフォン/スピーカーに接続することも可能。対応コーデックは受信時がSBCとAAC、送信時はSBCのみ。ワイドFM/AMチューナーも搭載。
フロントパネルは、ヤマハHiFiの伝統を継承したアルミヘアライン仕上げを採用したうえ、使用頻度に合わせて大きさや奥行を変えたロータリーダイヤルと、同じくヤマハHiFiの伝統を継承する4個の矩形ノブも備える。入力ソースなどを見やすく表示するディスプレイも搭載している。
消費電力は190W、待機時消費電力はネットワークスタンバイOFF時で0.2W、ON時の有線接続で1.8W、Wi-Fi接続で2.0W。外形寸法は435×392×151mm(幅×奥行き×高さ)、重さは9.8kg。AMアンテナ、FMアンテナ、リモコンなどが付属する。