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ソニーINZONE、装着性と通話音質高めたゲーミングヘッドセット「INZONE H5」

「INZONE H5」

ソニーは、ゲーミングギアのINZONEブランドより、軽量化と側圧低減により装着性を高め、通話品質も改善したゲーミングヘッドセット「INZONE H5」を、10月27日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は25,300円前後。カラーはブラックとホワイト。低遅延の2.4GHzワイヤレスと、3.5mm有線接続に対応するのも特徴。

同日発売となる、INZONE初の完全ワイヤレス型ゲーミングイヤフォン「INZONE Buds」については、別記事で紹介している。

装着イメージ

プロeスポーツチームのFnaticとの協業による商品開発によって作られたモデルで、発売済みのヘッドセット「INZONE H7」ユーザーから要望が多かったという通話品質と装着性の改善、有線接続に対応した。

一方で、INZONE H7が対応しているBluetooth接続には非対応。このINZONE H5発売にあわせ、INZONE H7は生産完了となる。

左がINZONE H5。ヘッドバンド幅がスリム化されている

装着性では、軽量設計による快適性と安定性のバランスを追求。ヘッドバンドの幅をINZONE H7の32mmから26mmにスリム化すると同時に、ハウジングの厚みも65mmから58mmに削減、重さはINZONE H7の325gから260gまで軽量化した。側圧も約20%低減している。

左がINZONE H5。ハウジングも小型化された

ハウジングは小型化したものの、耳周りの空間はINZONE H7同等を確保することで、不快な耳あたり感を低減している。

INZONE H7と同じく、イヤーパッド表皮はファブリック生地を採用

ヘッドバンドの調整幅はINZONE H7と変わらないものの、無段階スライダーとなり、より細かいサイズ調整が可能となった。イヤーパッドは反発力の低いクッションで、表面にはINZONE H7と同じくファブリック生地を採用し、装着時のベタつき感を低減している。

ハウジング上部にはベントが設けられている

音質は既存モデルの強みを引き継いでおり、40mm径のドライバーを搭載。ソニーの音楽用ヘッドフォンで培った振動板形状を採用し、高い高域再生能力とハイコンプライアンス化を実現。「爆発音などの低域から高域まで、ゲーム内のすべての音をあますことなく再生することが可能」という。競技性の高いゲーム向けに、微細音と音の定位を最適化した音質チューニングも施している。

専用ソフトウェア「INZONE Hub」を使ったイコライザー調整や、ゲーム向けに最適化された立体音響バーチャライザーも利用可能。

通話品質も改善

通話性能では、ソニーの完全ワイヤレスイヤフォン最新モデル「WF-1000XM5」にも採用されているAI技術を活用した高精度ポイスピックアップテクノロジーを採用。AIの機械学習によって進化したノイズ除去技術により、環境を除去しつつ、よりクリアな音質を実現している。

「INZONE H5」ホワイト
「INZONE H5」ブラック

接続方式は、付属USBトランシーバーを使った2.4GHz低遅延接続と、3.5mmステレオミニケーブルを使った有線接続に対応。USBトランシーバーを使えばPlayStation 5でもワイヤレスで利用できる。PS5のゲーム画面上に音量やバッテリー残量などのステータスを表示できるPerfect for PS5対応。なお有線接続時はINZONE Hubは使用できず、電源も自動的にオフになる。付属ケーブル長は1.5m。

付属のUSBトランシーバーとUSB Type-Cケーブル(USB Type-A to Type-C)、有線ケーブル

連続再生時間は最大28時間、充電時間は約3.5時間。10分の充電で約3時間使える急速充電も利用できる。

協業しているFnaticは、世界に約3,000万人のファンを持つプロeスポーツチームで、複数のメジャー大会で約380のタイトルを獲得。「世界でもっとも成功を収めているeスポーツチームのひとつ」だという。

商品開発にあたっては、FnaticのVALORANT/Apex Legends部門の選手と共創活動を行なっており、このINZONE H5とINZONE Budsを皮切りに、将来のヘッドセットやモニターについても会話を進めており、商品コンセプト、勝敗の決め手になる性能、スペック、デザインなど、多岐に渡る議論を展開しているとのこと。

PSストアチケットが貰えるキャンペーンも

発売を記念したキャンペーンとして「第2弾 INZONEでPlayStationを楽しもう! キャンペーン」と、抽選でFnaticユニフォームがプレゼントされるソニーストア商品体験キャンペーンが、10月11日よりスタートする。

「INZONEでPlayStationを楽しもう! キャンペーン」では、10月11日から2024年1月16日までの間にINZONE H5とINZONE Buds、ゲーミングヘッドセット最上位「INZONE H9」、ゲーミングモニター「INZONE M9/M3」のいずれかを購入の上で応募すると、最大6,000円分のプレイステーションストア用クレジットがもれなくプレゼントされる。応募期間は'24年1月31日10時まで。詳しくは特設サイトまで。

ソニーストアでは、10月11日よりINZONE H5とINZONE Budsの製品体験がスタート。INZONE関連製品を体験した人の中から抽選でFnaticのユニフォームがプレゼントされる。こちらも詳細は特設サイトを参照のこと。

音を聴いてみた

短時間ながら、ゲームの映像を使って音質や装着感を体感することができた。筆者は個人的にINZONEゲーミングヘッドセットの最上位モデル「INZONE H9」を購入して使用しているのだが、側圧がかなり強く、1時間程度で痛みや不快感を感じることがあり、最近はあまり使わなくなっていた。

しかし、INZONE H5は側圧が約20%軽減された上、軽くなったことで装着感が大きく改善。今回は10分程度しか装着しなかったが、装着時の快適さはINZONE H9を大きく上回っているように感じられた。

視聴したゲームの映像は、自分のキャラクターの前後左右を敵キャラクターが動きながら銃を撃つ映像と、敵キャラクターが建物の上の階を歩き回ったあと、自キャラクターの後ろに飛び降りてくる映像のふたつ。最初の映像では「バァン!」という射撃音が迫力ある音で再生されながら、敵が右斜め後ろから真後ろ、さらに左斜め後ろに移動していく際の小さな足音の描写、銃をリロードする微細な音もしっかりと聞き取ることができた。

ふたつめの映像でも、上階から響いていくる足音から、「自キャラクターよりも前にいるな」「後ろに移動したな」と敵キャラクターの位置を把握しやすく、敵が落下してきたときの「ドサッ」という着地音から、自キャラクターのどれだけ後ろに着地したのかという距離感も掴みやすかった。