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アイ・オー、4台繋げば12ch全録できるチューナ。8年ぶりの「REC-ON」
2023年10月18日 11:00
アイ・オー・データ機器は、録画機能を備えたチューナ「REC-ON」シリーズの新モデルとして、3チューナ搭載「HVTR-BCTZ3」、およびAmazon専売・2チューナ搭載「HVTR-BCTZ2/E」の2モデルを11月上旬から順次発売する。どちらも価格はオープンプライス。店頭予想価格は、3チューナ機が34,800円(税抜)、2チューナ機が32,800円(税込)。
ラインナップ
・3チューナ「HVTR-BCTZ3」 34,800円(税抜) 11月中旬発売
・2チューナ「HVTR-BCTZ2/E」 32,800円(税込) 11月上旬発売(Amazon専売)
2015年8月に発売した、REC-ONチューナ「HVTR-BCTX3」の後継機。
基本的には、単体の地上/BS/110度CSデジタルチューナだが、別売の外付けUSB HDDやSSDを接続すれば放送番組が録画可能。またネットワークとスマホアプリを使えば、宅内・宅外でテレビ番組を視聴したり、録画した番組をスマホからテレビへキャストして楽しむこともできるのが特徴。
8年ぶりの登場となるシリーズ新モデルでは、従来の特徴を継承しながら、録画機能と静音性を向上。さらに、これまでの“テレビとHDMI接続して観る”というメインの用途を、“Android TV OS機器と連携して観る”へ転換してアプリ連携を強化。REC-ONチューナ4台を組み合わせれば、最大12チャンネルの全録を可能にする新機能も追加した。
なお、3チューナ機と2チューナ機の違いは、チューナ数と販路のみ。機能や仕様は変わらない。
REC-ON×4台で、12チャンネル全録レコーダーに変身
REC-ONチューナの機能を拡張すべく、新たにリリースされるのが、Android TV OS版アプリ「REC-ON App」(無料)。
従来のREC-ON Appは、iOS/Androidのスマホ・タブレット向けのもので、REC-ONチューナで受信中の番組や録画した番組の宅内・宅外視聴、リモート録画予約、キャスト再生などが主な機能だった。
Android TV OS版アプリは、Android TV OS搭載のテレビやチューナーレスのディスプレイ、プロジェクターで、REC-ONチューナが受信した放送番組や録画番組を観ることができるもの。
これまで大画面のテレビやプロジェクターに表示するには、REC-ONチューナを表示機器に直接HDMIで接続するか、REC-ON Appでスマホからキャストしなければならなかった。TV専用アプリの登場によって、よりシンプルにスマートテレビ等で番組視聴ができるようになった。
同社担当者は「最近の住宅は、収納戸などにマルチメディアポートを設置している場合も多い。REC-ONチューナを収納戸に設置してネットワークを構築すれば、リビングや子供部屋、シアタールームなどにチューナを用意・配線することなく、すっきりとしたレイアウトでテレビ番組が楽しめる」と、利用例を説明する。
Android TV OS版アプリのユニークな新機能が、複数台のREC-ONチューナを1台のようにコントロールできる「まるごとREC-ON」。
まるごとREC-ONは、家庭内にあるREC-ONチューナを同一ネットワークに接続すれば、それぞれのREC-ONチューナで録画した番組をアプリ画面上で表示できるようになる。録画リストの表示から再生はもちろん、録画予約も一つの番組表から行なえる。
アプリで登録できるREC-ONチューナは4台まで。REC-ONチューナには元々、指定したチャンネルを1~23時間の範囲でまるごと録画する「おまかせ一括録画」という機能がある。このおまかせ一括録画を3チューナ全てに適用させ、4台のREC-ONチューナ+HDD/SSDを用意し、アプリでコントロールすれば、最大12チャンネルをまるごと録画する全録レコーダとしても運用できる。
用意する4台のREC-ONチューナは、2023年モデルのHVTR-BCTZシリーズに加え、2015年モデルのHVTR-BCTXシリーズのどちらでも可能。「新アプリは2023年モデルをベースに最適化されているため、旧モデルでは表示などのレスポンスが異なるものの、新モデルを買い足すことで録画環境の拡張が行なえる」(同社担当)という。
他にも、Android TV OS版アプリの新機能として「連続再生」を用意。同じシリーズの番組(関連番組)を自動で次々に再生する機能で、録り溜めたドラマやアニメの一気見に利用できる。
録画機能と静音性能もアップデート
録画機能もアップデート。旧モデルのREC-ONチューナで録画した番組を新モデルの録画用HDD/SSDに“引っ越し”できる機能や、USBハブ経由で別のHDD/SSDにダビングする機能が加わったほか、DLNA再生においても録画中の番組の追っかけ再生ができるようになった。
また、最大録画タイトル数が5,000タイトル(従来は2,000タイトル)、予約数が200件(従来は100件)、1タイトル最大録画時間が15時間(従来は8時間)へと増加。リモコンの「停止」ボタン追加や主電源オフ機能、ハイセンスやTCL、アイリスオーヤマ製のテレビリモコンコードも追加している。
「半年間、試行錯誤を繰り返した」という筐体の動作音も低減。ファンの最適化や放熱部分の見直しによって、アイ・オー独自の静音ランク「GOLD」をクリア。「(旧モデルにおいて利用用途が多かったという)寝室に置いても、動作音が気にならないように改良した」という。
インターフェイスは、HDMI出力、録画用USB Type-A、LANがそれぞれ1系統。LANは有線接続のみで、無線機能は搭載しない。
消費電力は約10W。外形寸法は約215×185×44mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約860g。
録画用NAS「RECBOX」に大容量モデルが追加
テレビやレコーダで録画した番組をネットワーク経由でダビングできるNAS“RECBOX”シリーズに、大容量の6TBモデル、8TBモデルが追加販売される。価格は50,000円(税抜)から。
ラインナップ
HVL-RSシリーズ (※宅外・宅内利用モデル)
・6TB HDD「HVL-RS6」 59,000円(税抜)
・8TB HDD「HVL-RS8」 67,000円(税抜)
HVL-LSシリーズ (※宅内利用モデル)
・6TB HDD「HVL-LS6」 50,000円(税抜)
・8TB HDD「HVL-LS8」 62,000円(税抜)
RECBOXは、TVS REGZA製やパナソニック製の一部テレビ、スカパー! HDチューナなどから録画番組を保存できるネットワークHDD。DTCP-IP/DLNA経由でテレビ・レコーダーで録画した2K放送番組をネットワークダビングできるほか、DLNAサーバーとしても利用できるのが特徴。
なお、RECBOXの利用には、テレビやレコーダー側にネットワークダビング機能が必要。Andorid TV OSのテレビは対応していない。