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NEC「A-10」設計者の真空管アンプ。新電源ユニットと共にクラファン開始

Conclusion(コンクルージョン)は、クラウドファンディング・GREENFUNDINGにおいて、NEC「A-10」の設計思想を盛り込んだ新しい真空管アンプ「A-10SG TUBE TYPE II」と電源ユニット「P-10」のプロジェクトを開始した。

支援価格は、A-10SG TUBE TYPE IIとP-10セットが198,000円(Early Bird時)からで、単品の場合は、A-10SG TUBE TYPE IIが124,800円(Standard時)、P-10が100,000円(Early Bird時)から。支援期間は2023年12月31日まで。

A-10SG TUBE TYPE IIは、A-10の電源部・リザーブ電源を開発した萩原由久氏がアンプ基板を設計した「A-10SG」(2017年)の第二世代モデル。近年高騰するパーツ価格、それに伴う製品の価格改定の中で、性能を維持しながらのコストダウンモデルとして企画・開発された商品だという。

A-10SG TUBE TYPE II
背面

A-10SG TUBE TYPE IIでは、フロント部分をシンプルな1枚アルミ板へと変更。さらに、LEDや製造工程の手組み部分を削減することでコストダウンを図った。

P-10は、A-10SGおよびA-10SG TUBE用に制作された電源ユニット「PS-14VR」の改良版で、1台で2系統の出力が出せるよう再設計したもの。

P-10
背面

トランスは2重巻線にすることで、2基のトランスを1つに集約。リザーブ電源の効果はそのままに、ヒートシンクの個数やケースの見直しでコストダウンを実現。アンプと電源、両方のコストダウンを図ったことで、価格上昇は最小限に抑えながら、電源スイッチがフロントパネルに付いたことで操作性はアップさせているという。

外形寸法/重量は、A-10SG TUBE TYPE IIが250×263×96mm(幅×奥行き×高さ)/6kg、P-10が250×263×96mm/7kg。

なお、Conclusionは大手メーカーの開発サポートや研究を主な業務としてスタートした港北ネットワークサービスのオーディオ部門が独立した企業。

港北ネットワークサービスは現在営業終了しているが、港北ネットワークサービスが製造販売したA-10SGや、真空管ハイブリッドアンプA-10SG TUBE、ConclusionブランドのFMチューナーやミュージックバードのチューナーなどのアフターサービスもConclusionで継続しているとのこと。