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京セラから新型スーパーツイータ。11月に試聴イベント開催

スーパーツイーターのプロトタイプ

京セラが現在開発中の“アドオン型スーパーツイーター”の試聴会が、11月23日に開催される。先着30名限定で、料金は2,000円。クラウドファンディングサイト・CAMPFIREでの支援という形で、11月17日まで参加者を募っている。

試聴会で披露するスーパーツイーターは、セラミックスとフィルムを組み合わせた「セラミック圧電フィルムドライバーユニット」を使用したもの。

京セラは過去、ファインセラミック技術の特性である“圧電性”を活用し、圧電体と金属板を組み合わせて警告音を鳴らす「圧電ブザー」を製作。その後、圧電技術を応用してインクジェットプリンタのインク吐出駆動デバイス(プリントヘッド)や自動車部品向けの燃料噴射インジェクターを製造販売していたという。

セラミック圧電フィルムドライバーユニット

今回のスーパーツイーターでは、これまでの製品開発で培った圧電材料や設計技術をベースに、圧電素子とフィルム、フレームを最適に組み合わせることで、圧電素子の振動がフィルムへ伝わり、面全体が振動して音を増幅する構造を採り入れたという。

開発の背景としては、ハイレゾ音源が音楽配信などにより入手が容易になってきている一方で、「一般的なスピーカーは高域で音圧が低下する」「高域は指向性が強く、最適なリスニングポイントが限られる」といった課題があると指摘。

そして新しいスーパーツイーターには、「高域まで広い音の拡がり(リスニングポイントが広い)」、「解像度が高く臨場感のある音再現性」、「超薄型・軽量」、「マグネット不使用」といった特徴があること。さらに、ユーザーの既存スピーカーと組み合せて使用できるアドオン型のため、高域を豊かな音色にでき、またハイパスフィルタとボリュームで調整可能というメリットも持つとする。

試聴会は、京セラとオーディオ専門誌「月刊stereo」の共同企画となっており、スーパーツイーターの試聴のほか、オーディオ評論家の山之内正氏と月刊stereoの編集長との対談も予定されている。

開催場所は、東京都新宿区にある音楽之友社・stereo試聴室。午前と午後の2回開催となっており、各回15名までの先着順。詳細は、クラウドファンディングサイトを参照のこと。