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自分で作るミニデスクトップオーディオ「JOYCRAFT DIY」。第1弾はアンプ、FMチューナ

デジタルパワーアンプ「OA-JC1」

サイラスは、Oriolusブランドの新製品として、小型オーディオのDIYキット「JOYCRAFT DIY」を展開。第一弾として、デジタルパワーアンプ「OA-JC1」とFMチューナー「OA-JC2」を11月25日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はアンプが18,700円前後、FMチューナーが17,600円前後。いずれも電源は付属しないが、20V以上のPD電源(50W出力が目安)で動作する。

FMチューナー「OA-JC2」

「DIY要素、真空管アンプを中心とした新しいキット」として開発された。DIYキットだが、多くの部品は既に基板に実装されており、はんだ付けは不要。真空管などをユーザーが取り付けて完成となる。「カップ麺を作る時間だけで組み立て可能」とのこと。

開発チームは、過去にオーディオ雑誌の付録特典を設計した経験があり、「コンパクトで高品質な製品が多くのオーディオマニア達にとっての入門する機会になる事を理解した」という。そこで、組み立てやカスタマイズ要素のある、ワクワクした楽しみを感じられる製品としてDIYキットシリーズを生み出した。

簡易的な底板・天板が付属するが、ユーザーが別途ケースを用意したり、自作する事も可能。寸法を一般に公開する事で、外装などを自由に設計できる楽しみも訴求するという。

どちらのキットも真空管を活用。デジタルパワーアンプは、ボリュームも備えており、2段階のアンプ構成。前段にRCAの「12AU7」真空管を採用、後段にTIのIC「TPA3116」を使ったクラスDアンプとなっている。

デジタルパワーアンプの最大出力は18W(4Ω)、28W(8Ω)。入力端子はアナログRCAで、スピーカーターミナルはバナナプラグに対応する。

デジタルパワーアンプ「OA-JC1」の組み立て前。真空管やボリュームノブを取り付ける
デジタルパワーアンプ「OA-JC1」完成状態

FMチューナーは、周波数変調ステレオデジタルレシーバーを使用し、受信周波数はワイドモードでは87~108MHz、ノーマルモードでは76~90MHzに対応。

増幅には古典的な「12AU7」ダブルトライオード真空管を使用。「80年前にRCAが導入したクラシックな設計で、その柔らかく豊かな音質特性で高く評価され、出力にノスタルジックな温度をもたらす」という。出力はアナログRCA。

FMチューナー「OA-JC2」の組み立て前
完成写真