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アップル「Logic Pro」、楽曲に「最終の磨きを加える」新機能

アップルは、MacとiPad向けの音楽制作ソフト「Logic Pro」の無料アップデートを提供開始した。「リリース準備の整ったミックスにプロフェッショナルな最終の磨きを加える」というMastering Assistantが利用できるほか、直感的に使えるという音作りのためのツールのプロ向けパレットなどが導入されている。

新規にアプリを購入する場合、Mac版は30,000円で、iPad版は月額700円または年額7,000円のサブスクリプションで利用できる。

「Mastering Assistant」

Mastering Assistantでは、ミックスが完成するとオーディオを瞬時に分析し、ダイナミクス、周波数バランス、音色、ラウドネスといった要素を調整して、サウンドに専門的な改良を加えられるという。また対応するオーディオインターフェイスと組み合わせた場合、32bitフロートレコーディングも利用できる。

さらにMac版には、iPad版で導入済みだったSample AlchemyやBeat Breakerが登場。Sample Alchemyでは、グラニュラー合成、加算合成、スペクトル合成といったテクニックを使って、ひとつのオーディオサンプルを演奏可能な楽器に変換することができる。「アーティストは、ユニークなサウンドベッド、パッド、エフェクト、リズムを幅広く作成できるようになり、創造性の限界を押し広げることができる」とのこと。

Beat Breakerでは、リアルタイムでオーディオを大胆に一新したり、シャッフルし直したり、スライスしたりといったアレンジが可能。それぞれのスライスのスピード、方向、ボリューム、リピート回数を変えることで、複雑なパターンを簡単に定義し、その場で変更できる。

iPad版では、端末の内蔵マイクを使って“発見したサウンド”をすばやく取り込んで、カスタム演奏可能なインスト音源をすぐに作成できるQuick Sampler Recorderモードなどが追加された。Split Viewやステージマネージャなど、マルチタスク機能も改良されている。

iPad版に追加された「Quick Sampler Recorderモード」