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メリディアン、“容積8倍相当の性能”を持つオーディオシステム

「Meridian Systema 3200」

ハイレス・ミュージックは、メリディアンより、パワーアンプ2基とDSP機能をコンパクトな筐体に搭載したスピーカーと、部屋の環境やリスニングポジションに合わせた音質調整ができるゾーン・コントローラーをセットにしたオーディオシステム「Meridian Systema 3200」を、12月18日に発売する。価格は147万4,000円。

スピーカー「DSP3200」とゾーン・コントローラー「Meridian 218」を組み合わせた製品。それぞれ単品販売も実施し、DSP3200は12月18日発売で132万円(ペア)、Meridian 218は販売中で15万4,000円。

大きな設置スペースが必要なプリアンプ、パワーアンプなど多くの機器を接続する必要がなく、ソース機器をコントローラーに接続するだけで使用できるのが特徴。コントローラー部にはボタン類がなく、すべての操作はスマートフォンやタブレット用の純正アプリ「Meridian Control」(iOS/Android)で行なえる。

「DSP3200」

DSP3200は、アルミダイキャスト・フレームの165mm径ポリプロピレン・コーン・バスドライバーと、85mm径アルミコーン・ワイドレンジユニットを搭載した密閉型2ウェイ仕様。スピーカーユニットを理想的に駆動する強力なデジタル信号処理回路と、各ユニットに最適化したハイパワー・アンプを搭載し、45Hz~20kHz以上という優れた周波数特性を実現するなど、「容積比8倍の製品に相当する、圧倒的な性能を実現した」という。

大型トロイダルトランス搭載の強力な電源部と、パワーアンプ75W×2基を左右のスピーカーそれぞれに搭載。低音域とワイドレンジ・ユニットを別のアンプで駆動させるバイアンプ方式を採用する。

165mm径の小口径低音ユニットが持つ再生能力を十分に発揮させるというアクティブEベース技術により、低音域のレスポンスを拡張、拡大。ユニットの駆動状態や温度上昇のセンシングなどにより、大音量で再生した場合でも歪のないクリアーな音質を安定して実現するなど、「デジタル入力からアナログまで統合された設計思想を採用している」とのこと。

パワフルなDSP処理により、スピーカーユニットごとに最適化された周波数特性の信号を生成する「ビスポーク・シグナルマッピング技術」を採用。FFA技術により、デジタルフィルターとディレイ回路を用い、全周波数帯域で、ユニットごとの群遅延を補正する。ふたつのユニットの音をリスナーの耳に遅延なく同時に到達させることで、より自然な音楽再生を楽しめる。

デジタル信号領域での処理による「よりデリケートな低域、高域の調整、音像の高さ、左右の定位など音楽的なバランスを損なわず、好みの音質にきめ細かく調整する」という、独自のImage Focus技術も利用でき、これによりスピーカーの真正面で聴けない環境でも、より自然な音を再現できる。天井高や設置場所(フリー、壁置き、コーナー置き)を設定することで、部屋の環境や、リスナーのポジションに合わせたバランス良い音質を得られる。

アンプ出力はバス・ドライバー用、ワイドレンジ・ユニット用ともに75Wで、総合出力は150W。信号伝送方式にはMeridian SpeakerLinkテクノロジーを採用し、最大96kHz/24bitの再生に対応。SpeakerLink入力端子、出力端子を各1系統備える。最大音圧レベルは114dB@1m、ノイズは15dB SPL未満。最大消費電力は550W。

直方体のスピーカーで生じる、上下、前後、左右の平行面による有害な内部反射を抑制するため、平行面を最小にするキャビネット構造を採用。また前後、左右のテーパー形状により部屋の空間全体に自然な広がり感が得られるとのこと。

カスタムカラーのDSP3200。2024年1月に受注開始予定という

筐体標準色はグロス・ブラック仕上げで、2024年1月からはカスタムカラーを受注開始予定。こちらでは欧州工業規格(RAL)の256色から選択できる。

コントローラー部から、片側スピーカーを経由して他方に接続するデイジーチェーン接続と、LRそれぞれに配線するホームラン接続を選択でき、市販のLANケーブルから最適な長さやカラーを部屋やお好みに合わせて使用できる。

外形寸法は244×264×320mm(幅×奥行き×高さ/インシュレーター除く)で、重さは約8.5kg/1本。電源ケーブルとインシュレーターが付属する。

「Meridian 218」

スピーカーユニットとセットとなるMeridian 218は、MQA-CDに対応したDAコンバーター。手持ちのCDプレーヤーやミニコンポの同軸/光デジタル端子とケーブル1本で接続し、本機がMQAーCDの信号を認証すると、最大176kHz/24bitでフル・デコード再生することができるという。

入出力端子は、同軸デジタル音声入力×1(最大192kHz/24bit)、光デジタル音声入力×1(最大96kHz/24bit)に加えて、RCAのアナログ音声入出力を各1系統。このほか、LAN×1(最大96kHz/24bit)、Meridian SpeakerLink入出力を備える。

消費電力は5W。外形寸法は204×150×42mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は0.56kg。