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ソニー、プロ向けモデルの技術を継承した民生用ラベリアマイク「ECM-L1」
2024年9月11日 10:04
ソニーは、業務用として定評のあるラベリアマイク「ECM-77」シリーズを継承したとする、一般ユーザー向けのラベリアマイク「ECM-L1」を、10月18日に発売する。価格は38,500円で、9月18日より予約を受け付ける。
同社ではデジタルカメラのαシリーズやVLOGCAMなどと組み合わせる民生用ラベリアマイクとして「ECM-LV1」(直販3,080円)を展開しているが、今回のECM-L1はよりハイエンドなモデルと位置づける。
ECM-77はプロ仕様のラベリアマイクとして、その音質や信頼性、耐久性の高さにより、放送局や制作現場で長年に渡って高い評価と信頼を得ているというモデルで、「アナウンサーの胸元についているマイクの多く」がECM-77だという。その技術を継承した民生用モデルがECM-L1となる。
エレクトレットコンデンサー型で、主要部品の多くでECM-77の技術を継承しており、筐体は変形や損傷に強い真鍮削り出しでマイクカプセルを封入。不要な外部振動を抑え、クリアで歯切れの良いサウンドを実現する。
マイクカプセル自体もセラミックバックプレートを採用し、高い剛性と優れた振動減衰特性により、高解像でノイズの少ない音質を実現した。
ケーブルには高純度の無酸素銅を採用することで伝送ロスを最小限に抑えて収音できる。ケーブルの太さは「ラベリアマイクではかなり太い部類」という直径2.2mmで曲げや引っ張りに強く断線しにくく仕上げている。
またプロ向けであるECM-77の端子は一般的なものではないが、このECM-L1では3.5mmミニプラグを採用し、同社製ワイヤレスマイクやカメラはもちろん、他社製のワイヤレスマイク、ICレコーダー、スマートフォンなど、さまざまな端末に接続可能。プラグインパワー方式で駆動する。対応機器ではロックリングによりマイク端子を固定して不要な脱落を防げる。
製品にはメタルタイプとファータイプの2種類の風防が付属するため、シーンによって使い分けられる。無指向性のモノラルマイクで、周波数特性は20Hz~20kHz。
主なターゲットはECM-77同等の品質のラベリアマイクを民生用で使いたいという人や、より高音質なラベリアマイクへのステップアップを検討しているプロ・ハイアマチュアの動画撮影者で、ドキュメンタリーやインタビューの撮影、Vlogで風景を撮影しながら自身の声も録音するといった使用シーンを想定しているという。
ケーブル長は1.2m、マイクとケーブルを合わせた重さは17.7g。2種類の風防、ホルダークリップ、ポーチなどが付属する。