ニュース

ソニー、音質と伝送性能高めたプロ向けワイヤレスマイク「DWM-30」

「DWM-30」にマイクロフォンカプセルユニット「CU-F31」を取り付けたところ

ソニーは、デジタルワイヤレスマイクロフォンシステム「DWXシリーズ」より、伝送性能と音質を強化したプロ向けモデル「DWM-30」を、2025年春に発売する。対応バンドが異なる4モデルを展開し、価格は29万円(税別)から。

  • DWM-30/L TVホワイトスペース 低周波数帯域(470~614MHz)対応 320,000円(税別)
  • DWM-30/MH TVホワイトスペース 中・高周波数帯域(566~714MHz)対応 320,000円(税別)
  • DWM-30/G 1.2 GHz帯(1240-1252 MHz および 1253-1260 MHz)対応 350,000円(税別)
  • DWM-30/B B帯(806~810MHz)対応 290,000円(税別)

放送局や音楽ライブ、コンサートなど、プロフェッショナルな音声収録環境で幅広く使われてきた「DWM-02N」の後継機。伝送性能や音質の向上に加え、握りやすいデザインと軽量化、バッテリー持続約6時間を実現し、最新のコーデックモードにも対応した。

電磁界シミュレーションを活用した設計により、伝送性能が向上。より安定した運用が可能という。電気回路・メカ構造を見直すことで音質を高めた。高音質伝送と低遅延を両立したソニー独自のオーディオコーデックモード「CODEC MODE 4」と組み合わせることで、より原音に忠実な音質を実現する。

またメカ構造の最適化により、握りやすいグリップデザインと前モデルから約10%の軽量化を実現。省電力設計により、バッテリー持続時間も1時間長い約6時間(アルカリ乾電池使用時)となった。

コーデックは上述の「CODEC MODE 4」のほか、CODEC MODE 2で1.2msecの低遅延を実現。CODEC MODE 4とアナログワイヤレスの混在運用に適した最新の「CODEC MODE 5」(国内B帯のみ)」に対応。TVホワイトスペース帯では、最大148MHzのワイドバンド/375kHzチャンネルプランにも対応し、1TVバンドあたり最大16ch、1.2GHz帯で最大49チャンネルでの多チャンネル同時接続が可能で、多数のマイクの同時運用ができる。

通常の設定では感度が足りない場面で、+6/12/18dBの3段階で音声を増幅できる「HIGH GAIN MODE」も搭載した。インタビュー時など、マイクが口元から離れて話す場面でも音声を増幅することで音が小さくなるケースを解消するとのこと。

この「DWM-30」は、11月13日から千葉県の幕張メッセで行なわれるInter BEE 2024のソニーブースで展示される。