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FIIO、カセットプレーヤーをミニチュア化したような外観の小型DACアンプ

KA15 ブルー(左)、ブラック(右)

エミライはFIIO Electronicsより、パワフルな出力と省電力を両立した小型のUSB DAC内蔵ポータブルヘッドフォンアンプ「KA15」を11月1日より発売する。カラーはブラックとブルーの2色。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は19,800円前後。

カセットプレーヤーをミニチュア化したような外観が特徴のポータブルヘッドフォンアンプ。前モデル「KA5」から出力が倍増したほか、新たに10バンドの高精度ロスレスPEQ(パラメトリックEQ)を搭載した。

入力端子はUSB-C。出力端子は3.5mmステレオミニ、4.4mmバランスを装備。3.5mmステレオミニは、同軸デジタル出力としても機能するほか、CTIA規格をサポートしており、マイク入力にも対応する。

PEQでは、専用アプリやWeb上でヘッドフォンの周波数特性のシミュレーションや補正が可能。EQカーブのエクスポート、インポート、共有、保存機能も備えている。

リアルタイム電圧・電流モニタリングによる省電力機能を装備。デバイスの電源使用状態をチェックし、全体の消費電力を調整することで、スマートフォンの消費電力を抑えられる。

バランス出力時に560mWの高出力を実現するデスクトップモードも備える。この出力がKA5と比較して倍増している。

Cirrus Logic製「CS43198」DACチップとSGMICRO製「SGM8262」オペアンプをそれぞれデュアル構成で搭載。この組み合わせにより、小さなボディながらも高性能を実現した。最大768kHz/32bitのPCMとDSD 256の再生に対応する。

音量調整の2つのモード(60段階/120段階)を選択可能。また、A/Bボタンモードにより、操作放送のカスタマイズが行なえる。Aボタンモードでは、短押しで音量調節、長押しでトラック送り。Bボタンモードでは短押しでトラック送り、長押しで音量調節できる。

Androidアプリ「FIIO Control」を使用することで、基本的な機能やPEQ、チャンネルバランス、UACモードの調整が可能。今後もアップデートで様々な機能が追加される予定だという。

筐体はオールアルミニウム合金で、コンピュータ制御による精密CNC加工、陽極酸化処理、研磨など複数の工程を経て仕上げられている。ボディに対する電磁干渉や周波数干渉を効果的に低減し、より純粋な音質を実現した。

本体には0.96型IPSカラー液晶画面を搭載。動作時にはアナログカセットテープが回転するアニメーションを表示する。設定メニューは直感的かつ、ユーザーフレンドリーに設計したという。

Android/iOS/iPadOS/Windows/macOSに対応。UAC1.0モードを選択することで、ゲーム機などとも接続できる。

外形寸法は約52×25×11mm(縦×横×厚さ)。重量は約21g。USB-Cケーブル、専用ケースなどが付属する。そのほかスペックは以下の通り。


    【配信スケジュール】
  • THD+N:0.00045%未満(0dB、32Ω)
  • 周波数特性:20Hz〜50kHz(クロストーク≤0.1dB)
  • S/N比
    122dB以上(シングルエンド出力、32Ω、A-weighted)
    123dB以上(バランス出力、32Ω、 A-weighted)
  • ノイズフロア
    1.7uV(シングルエンド出力、A-weighted)
    3.2uV(バランス出力、A-weighted)
  • 最大サンプリングレート
    PCM 768kHz/32bit、DSD256(デジタル入力)
    PCM 384kHz/32bit(同軸デジタル出力)