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レグザがゲーミングモニタ参入。Fast IPSパネル23.8型で約2.5万円から
2024年11月7日 10:00
TVS REGZAは11月7日、ゲーミングモニター市場への参入を発表し、第1弾モデルとして広視野角で応答速度の速い「Fast IPSパネル」を採用したフルHDの23.8型「RM-G245N」と、WQHDの27型「RM-G276N」を発表した。RM-G245Nは11月22日、RM-G276Nは12月下旬発売。いずれも価格はオープンプライスで、店頭予想価格はRM-G245Nが25,300円前後、RM-G276Nが50,600円前後。
・23.8型フルHD「RM-G245N」 液晶/180Hz 約25,300円 11月22日発売
・27型WQHD「RM-G276N」 液晶/240Hz 約50,600円 12月下旬発売
高画質アルゴリズムや高画質処理、ゲーム用の各種パラメーター調整機能など、レグザがテレビで培ってきた高画質ノウハウを反映させたという。担当者によれば、ゲーミングモニターへの参入は2023年ごろから検討していたとのこと。
映像モードは「FPS」「RTS/RPG」「MOBA」「RACING」の4つのゲームモードに加え、「映画」「スポーツ」「標準」も搭載。モードごとに画質や応答速度が最適に設定され、ゲームだけでなく、映画鑑賞やスポーツ観戦なども楽しめるとする。
ゲームモードでもっとも苦労したのは「テレビと同じで暗部、暗いところでの階調性」とのことで、レグザで培ってきたノウハウを活用した「暗部強調機能」により、ブラックゲインレベルの調整やガンマカーブの選択をすると、FPSゲームで重視される暗がりでの視認性を高め、背景に紛れ込む敵も容易に見つけ出せるという。
そのほか、ゲーム画面上に照準マークを表示する「照準表示機能 クロスヘア」なども利用できる。なおゲームモードに特化したUIは非搭載で、リモコンも付属しない。
両モデルで採用したFast IPSパネルは、TNパネルと比較して角度による色やコントラストの変化が少なく、より鮮やかで表現豊かな映像を実現。応答速度も高速で動きの激しいゲームでも快適に楽しめる。
どちらも視野角は水平垂直178度、応答速度は1ms(GTG)で、AdaptiveSyncに対応。表面処理は非光沢。色域はsRGB 99%、DCI-P3 >90%をカバーする。アスペクト比は16:9。
付属スタンドは-5度~+15度のチルトに対応。モニターには75×75mmのVESAマウントも備えている。
「ライトなFPSユーザー向け」という23.8型のRM-G245Nは、180Hzのリフレッシュレートに対応。解像度は1,920×1,080ドット/フルHD、輝度は280cd/m2、表示色は約1,677万色、HDR10をサポートする。入力はHDMIが2系統とDisplayPortが1系統。スピーカー非搭載だが3.5mmステレオミニの音声出力端子を備えた。
「動画視聴にも最適」という27型のRM-G276Nは、240Hzのリフレッシュレートに対応。解像度は2,560×1,440ドット/WQHD、輝度は340cd/m2、表示色は約10億7,300万色。VESA DisplayHDR400認証を取得しており、HDR10をサポートする。入力はHDMIが2系統とDisplayPortが1系統で、2W+2Wのスピーカーを内蔵。音声出力端子も備える。
最大消費電力はRM-G245Nが33W、RM-G276Nが47W。スタンドを含めた外形寸法と重さは、RM-G245Nが54.2×21.5×44.1cm(幅×奥行き×高さ)/約3.5kg、RM-G276Nが61.4×21.5×47.3cm(同)/約5kg。RM-G245NにはHDMIケーブル、RM-G276NにはDisplayPortケーブルが付属する。
なお、レグザのテレビでは人気ゲームタイトルの公認画質・音質を取得しているモデルもあるが、7日の発表時点でゲーミングモニターはゲームタイトルの公認は取得していない。担当者は「お相手もあることなので」としつつ、今後はモニターでもゲームタイトルの公認画質を取得していきたいとの考えを示した。
TVS REGZAは「映像デバイスのトータルソリューションメーカー」目指す
発表に先駆けて行なわれた説明会で、TVS REGZAの石橋泰博取締役副社長は「映像の多様化に合わせた新しい商品として、新しく参入させていただきたいと思っている」とゲーミングモニター市場参入の意図を説明した。
「世界的にテレビ離れのようなものが叫ばれていますが、映像を観る機会やシーンなどは増大してきているなと考えています。例えばキャンプに行ってみんなでプロジェクターで映画を観るなど、一昔前はまったく考えられなかったような映像の楽しみ方ができるようになっています」
「また、量販店の担当者から話を聞いたところ、リビングルームがどんどん大きくなって、両親はリビングルームの大きなテレビでコンテンツを観ている。そして、その同じ部屋で、子どもが(別のテレビやモニターで)ゲームを遊んでいるというような、そういった使い方というのも増えてきているそうです」
「従来のテレビやパソコン、スマホといったデバイスに加えて、映像の多様化に合わせて、ほかの映像デバイスの多様化やマーケットの拡大を、我々TVS REGZAとしても感じているところです」
「我々の会社の名前はTVS REGZAです。TVSというのは『トータルビジュアルソリューション』の略で、映像デバイスのトータルソリューションメーカーであることを目指しています。我々はテレビだけでなく、映像デバイスのトータルソリューションメーカーを目指していきたい。その第一弾として、ゲーミングモニター市場に参入します」
さらに石橋副社長は、ゲーミングモニター市場でも、テレビと同じく「ゲームをするなら断然レグザ」をキーワードとして訴求していくことを明かした。
「ゲーミングモニターでもゲームの使いやすさというのを追求していきたいと考えております。参入に先立って、我々が目指すものは何かというと、リアルなゲーム体験というものを目指していきたいと思っています」
「テレビで培った高画質アルゴリズムだったり、画作りだったり、いろいろなゲームに合わせた調整機能だったり、レグザで培った高画質のノウハウをゲーミングモニターに反映させていきたいと考えています。ゲーミングモニターでも業界をリードするメーカーになろうという高い目標を持って進みたいと思っています」