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64 Audio、平面振動板のシングル構成にこだわった「Solo」
2024年11月20日 16:00
ミックスウェーブは、64 AudioのユニバーサルIEM「Solo」を11月22日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は239,800円前後。「ポータブルハイエンドオーディオにおけるフルレンジドライバーのサウンドを再定義するモデル」としている。搭載しているのは、14.2mmのシングル・プラナーマグネティックドライバー(平面振動板)。
プラナードライバーの特徴である「俊敏さ」を活かすために、64 Audioの音響ノッチフィルターを活用。ドライバーの性能を損なうことなく、トランジェントの高さからくる鋭さを排除するために配置したという。
さらに、特許取得済みの圧力緩和技術「apex core」のアシストにより、「非常に複雑なミックスであっても、中高域が広大な音の風景を作り出し、リアリズムに加えて一つひとつの楽器の質感、レコーディングに使われている機器の音の特徴にまで触れることができる」とする。また、全体的なレスポンスを調整することで、 瞬間的なアタックの音と深いサブベースの存在感のある低音も追求した。
プラナーマグネティックドライバーの採用にあたっては、「高周波振幅のわずかながらも広範な低減と、いくつかの非常に狭い周波数帯域の減衰を組み合わせる必要があった」という。そこで19世紀半ばの音響装置であるヘルムホルツ・レゾネーターの研究に着目。
音響チャンバーに、3Dプリントされたマイクロキャビネットを組み込み、空気を強制的に出し入れすることで動作し、内部の空気を特定の周波数で共鳴させた。キャビティとネックの寸法を緻密に計算することで、非常に狭い共鳴周波数をターゲットにして増幅と減衰が可能になったという。
圧力緩和技術のapex coreは、音響チャンバーに内蔵。装着時の快適性を実現した。
不要な共振や歪みを低減するというtia(Tubeless In-Ear Audio)技術も投入し、シングルボアデザインとマイクロアコースティックチャンバーを備えている。
電子シェルフフィルターに起因する非線形電気抵抗を補正す特許回路LID(Linear Impedance Design)も搭載。スマホ、 DAC/AMP、 DAPなどの機器におけるアンプの出力インピーダンスの違いは、一般的に周波数特性の変化につながる。LIDは、ソースとの適切な相互作用を復元し、イヤフォン本来のサウンドシグネチャーを維持するという。
同社初の純銅ケーブルが付属。23×25AWGワイヤーのOCC銅を8編組で構成し、心地よい触り心地と0.26Ωという低インピーダンス定格に仕上げた。3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスの2本のケーブルが標準で付属する。イヤフォン側の端子はカスタム2pin。
周波数特性は20Hz~20kHz。インピーダンスは16Ω。入力感度は100dB/mW@1kHz。