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ライカ共同開発、2億画素望遠カメラ搭載スマホ「Xiaomi 15 Ultra」

シャオミ・ジャパンは、ライカと共同開発したカメラシステムを搭載し、望遠レンズで約2億画素を実現したスマートフォン「Xiaomi 15 Ultra」を、3月18日に発売する。価格はオープンで、市場想定価格はストレージ512GBモデルが179,800円前後、1TBモデルが199,800円前後。メモリ容量は16GBで共通、カラーはシルバークローム、ブラック、ホワイト。

ライカ共同開発のクアッドカメラシステムを搭載する

ライカ共同開発のクアッドカメラシステムを搭載する。ライカカメラ最高峰のLEICA VARIO-SUMMILUX 光学レンズを採用しており、「Summiluxの大口径と優れた光学性能によって、低光量でも美しいディテールを残し、優れた色再現、コントラスト、解像度を実現する」という。超広角を除く3レンズは光学式手ブレ補正に対応する。

約2億画素の4.3倍望遠カメラは焦点距離100mm。1/1.4インチの大型センサーとF2.6の絞りを組み合わせることで、前モデル「Xiaomi 14 Ultra」比で136%の受光性能を実現している。

メインカメラのセンサーは1インチのSony LYT-900イメージセンサーで5,000万画素。F値は1.63で、焦点距離は23/28/35mmの可変式。14EVのハイダイナミックレンジも備えている。

ポートレートやストリート撮影で使える焦点距離70mmの3倍望遠レンズも搭載。画素数は5,000万画素。約10cmまで寄れるマクロ撮影も利用できる。フロントカメラは広角で約3,200万画素。

約23mmから135mmまで、6つの焦点距離をカバーする「ファストショットモード」も搭載。ライカのレンジファインダーを模したUIを搭載し、シャッターボタンアイコンをカスタマイズ可能可能。アスペクト比を3:2に設定することもできる。約0.7秒の高速起動を実現しており、突然のシャッターチャンスも逃さないという。

動画撮影ではメインカメラとペリスコープ望遠カメラで4K/120p撮影が可能。メインカメラは光学式手ブレ補正と電子式手ブレ補正が利用できる。4K/60pでのDolby Vision撮影と全焦点距離での10-bit Log撮影もサポートしている。

4マイクアレイも搭載し、指向性、前方、後方、軌跡の録音モードが利用可能で、没入型のオーディオ録音が可能だという。

ディスプレイは約6.73型の有機EL(AMOLED)で、解像度は3,200×1,440ドット/WQHD+。リフレッシュレートは120Hzに対応する。SoCは「Snapdragon 8 Elite Mobile Platform」で、前世代からCPU性能が45%、GPU性能が44%が向上しつつ、消費電力は46%低減されている。「Xiaomi IceLoop冷却システム」も搭載した。

OSはAndroid 15ベースのXiaomi HyperOS 2で、独自AI「Xiaomi HyperAI」やGoogleの生成AI「Google Gemini」などを利用できる。生体認証は超音波式ディスプレイ指紋認証、顔認証に対応。Wi-Fi 7やBluetooth 6.0をサポートする。

バッテリー容量は5,410mAh、IPX68の防水防塵仕様。NFCを利用できるがFeliCaには非対応。

外形寸法は約75.3×161.3×9.35mm、重さは約226g。ACアダプタやUSB Type-Cケーブル、ソフトケース(いずれも試供品)が付属する。

「Xiaomi 15 Ultra Photography Kit Legend Edition」
Photography Kitを装着したXiaomi 15 Ultra

また別売りアクセサリーとして、Xiaomi 15 Ultra用のケースやストラップに加え、取り外し可能なサムサポートレストとレリーズシャッターボタン、67mm径のフィルターアダプタリングなどがセットになった「Xiaomi 15 Ultra Photography Kit Legend Edition」も3月18日に発売する。こちらも価格はオープン、店頭予想価格は19,980円前後。

「Xiaomi 15 Ultra」(ブラック)
「Xiaomi 15 Ultra」(ホワイト)
ホワイトモデルは「シルクのようなテクスチャー」の加工が施されている
「Xiaomi 15 Ultra」(シルバークローム)
Photography Kitを装着したXiaomi 15 UltraとライカM11を並べたところ
「Xiaomi 15 Ultra」(シルバークローム)とライカM11を並べたところ

5つの発売記念キャンペーン実施

Xiaomi 15 Ultra発売を記念したキャンペーンを5つ展開する。1つ目は4月15日までにXiaomi 15 Ultraを購入し、4月22日までに応募した人全員に「Xiaomi 15 Ultra Photography Kit Legend Edition」をプレゼントするもの。対象販売チャンネルは家電量販店、Xiaomi Store、各Xiaomiオンラインストア。

2つ目は3月13日20時~21時にXiaomi Japan公式Xで配信される「モノづくり研究所」のライブ配信を視聴しながら、Xiaomi 15 Ultraと対象製品を購入すると最大5,000円の割引が受けられるもの。割引額は同時購入する製品の価格によって1,000~5,000円まで変動する。

3つ目は3月31日までの期間中にXiaomi 15 Ultraと完全ワイヤレスイヤフォン「Xiaomi Buds 5 Pro」、スマートウォッチ「Xiaomi Watch S4」を購入すると最大6,000円の割引が受けられるもの。対象販売チャンネルはXiaomi公式サイトと公式楽天市場店、Amazon。

4つ目はXiaomi 15 Ultra購入者を対象としたWチャンス抽選キャンペーン。5月25日までの購入期間中にXiaomi 15 Ultraを購入し、6月1日までに応募すると、抽選でXiaomi SU7 Ultra スケールカーや、ギフトコードなどが当たる。

5つ目はXiaomi 15 Ultra購入者に「Xiaomi 15 Ultra プレミアムサービス」を提供するもの。全販売チャンネルが対象で、24カ月間の品質保証や1回限定のスクリーン破損保証、YouTube Premiumの3カ月利用権、Spotify Premiumの4ヵ月間無料視聴権などが付属する。

前モデルより2万円安いXiaomi 15 Ultra。「ここ数年シャオミ本来のコストパフォーマンスを発揮できていなかった」

小米技術日本の鄭彦取締役副社長

シャオミ・ジャパンは3月13日に東京都内で新製品発表会を開催し、小米技術日本の鄭彦(テイ・ゲン)取締役副社長やライカ・カメラジャパンの福家一哲代表取締役社長などが登壇。Xiaomi 15 Ultraをはじめとする新製品群を紹介した。

ライカ・カメラジャパンの福家一哲代表取締役社長

発表会でライカ・カメラジャパンの福家社長は「最近のスマートフォンはどれも大変良い写真が撮れるようになりましたが、シャオミは写真撮影に大変強い関心を持って注力されていて、Ultraシリーズの開発はもとより、写真を撮る喜び、高揚感にも力を注いでいます」と、シャオミとの協業について言及した。

「(撮影イベントや写真展などを開催し)スマートフォンを販売するだけでなく、写真を楽しむ場を提供されていることは、ライカ・カメラとも似ていると思います。私たちもただ製品を作って販売するのではなく、写真撮影を通じて生活を豊かにして、かけがえのない思い出を美しく、残していくお手伝いをさせていただいております」

「同じような意思を持った会社同士が、技術的な提携にとどまらず、写真の楽しさを伝えることで、さらに多くのみなさまがシャオミとライカに興味を持っていただけるのではないかと期待しています」

小米技術日本プロダクトプランニング本部の安達昇彦本部長

また発表会後の囲み取材では、記者からXiaomi 15 Ultraの価格設定について質問が飛んだ。Xiaomi 15 Ultraの価格はもっとも安いモデルで179,800円で、前モデルのXiaomi 14 Ultraの19万9,900円より約2万円低い。

これについて小米技術日本の鄭取締役副社長「グローバルで展開して全体でコストを抑えています」としつつ、「ここ数年、円安の影響でシャオミ本来のコストパフォーマンスを発揮できていなかった」と語った。

「スペックをグローバルに合わせることで、コストを抑えつつ、サプライチェーンも最適化しました。そのうえで今まで以上にアグレッシブなプライシングにしています」

同社のプロダクトプランニング本部の安達昇彦本部長も「ヨーロッパの価格は(Xiaomi 14 Ultraから)据え置きになっているのですが、最後の2万円のところは頑張りました。1TBモデルを導入したいとも思っていたので、そこもキリ良く紹介できたかなと思います」とした。

発表会には写真家/クリエイティブディレクターの市川渚も登壇
市川は「シルバーと白に極端にこだわっている人間」とのことで、Xiaomi 15のリキッドシルバーカラーが気に入ったとのこと