シャープとソニー、液晶事業における合弁契約を締結

-ソニーが100億円出資し、12月にSDPを合弁会社化


7月30日発表
SDPに継承された堺工場。10月より稼動を開始する

 シャープ株式会社とソニー株式会社は30日、大型液晶パネル、およびモジュールの生産/販売事業における合弁契約を締結したと発表した。

 シャープは、大阪府堺市に建設中の液晶パネル新工場を、会社分割によって7月1日に100%子会社のシャープディスプレイプロダクト株式会社(SDP)に承継。そのSDPは12月29日に第三者割当て増資を実施し、ソニーから100億円の出資を受け、同日付けでシャープとソニーの合弁会社となる。

 12月29日時点での出資比率はソニー7.04%、シャープ92.96%。その後もソニーは、2011年4月までSDPへ段階的な追加出資を実施。最終的な出資比率をソニー34%、シャープ66%にするという。リース資産を含む総投資額は約4,300億円の予定。

出資比率

 この合弁会社は、第10世代マザーガラスを採用する大型液晶パネル及び液晶モジュールの製造・販売事業を展開。生産能力はマザーガラス投入ペースで72,000枚/月(稼動当初は36,000枚/月)を見込む。資本金は12月29日時点で150億円(7月30日時点では100億円)。資本準備金は12月29日時点で1,270億円(7月30日時点で1,220億円)。

 両社は、液晶モジュール用部材の共同開発についても検討を進め、協力関係をさらに強化していくという。



(2009年 7月 30日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]