ビクター、約2万円のモニターヘッドフォン「HA-MX10-B」
-新開発ユニット投入。録音エンジニアと共同開発
HA-MX10-B |
日本ビクターは、グループ会社であるビクタースタジオと共同開発した、スタジオモニターヘッドフォン「HA-MX10-B」を2月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は2万円前後。
ビクタースタジオのレコーディングエンジニアと共同開発したという密閉型のダイナミックヘッドフォン。音楽制作現場で求められる、スタジオモニタースピーカーの表現力を追求した音質チューニングを施し、「アーティストとレコーディングエンジニア双方が満足する、モニタリング音を実現した」という。
ユニットは新開発の「モニタードライバーユニット」を採用。振動板のドーム高やエッジ幅などのシミュレーション分析、試作と、ビクタースタジオでの実聴評価を繰り返して開発。高い分解能と、楽器の音色やボーカルの質感など、細部の表現力を追求したという。
ユニットの振動板前面には、新開発の「サウンドディフューザー」を搭載。高域の音圧を向上させ、伸びやかで解像感の高い高域再生と音場の拡がりを実現するという。
また、新開発のクリアバスポート構造も採用。ハウジング内部の背圧を最適化するもので、こもりの少ない、明瞭で歯切れの良い低域再生を可能にするという。
スタジオ使用を想定し、高耐入力、高耐久設計を採用。最大許容入力は1,500mW。各パーツも、使い勝手や強度に配慮したものを採用しているという。出力音圧レベルは108dB/1mW。再生周波数帯域は10Hz~28kHz。インピーダンスは56Ω。ケーブルは約2.5mのOFCで、入力はステレオミニ。標準プラグへの変換コネクタが付属する。ケーブルを除いた重量は約260g。
(2011年 2月 7日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]