オンキヨー、IntegraシリーズのAVアンプ2機種

7.2chタイプの「DTR-40.3」

　オンキヨーは、カスタムインストール向けのIntegraシリーズの新製品として、radikoや4Kアップスケーリングに対応したAVアンプ2機種を発売する。7.2chタイプの「DTR-40.3」が157,500円で4月下旬発売、5.2chタイプの「DTR-20.3」が78,750円で3月下旬発売。

　どちらも高精度な32bit DSPを搭載。TIバーブラウンの24bit/192kHz対応のDAC「PCM1690」を全チャンネルに採用している。また、信号とノイズ領域との近接を回避し、聴感上のSN比を向上させる「オプティマムゲイン・ボリューム」回路や、低インピーダンス化を実現する3段インバーテッドダーリントン回路も搭載する。

　上位モデルの「DTR-40.3」には、デジタルノイズを除去する独自回路技術「VLSC(Vector Linear Shaping Circuitry)」を全チャンネルに搭載するのが特徴。実用最大出力は200W×7ch(6Ω)。「DTR-20.3」は165W×5ch(6Ω)。どちらも2系統のサブウーファプリアウトを備えている(パラレル出力)。

5.2chタイプの「DTR-20.3」

　両機種ともHDオーディオに対応したデコーダを搭載。Blu-rayソフトなどに収録されたドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audioなどをデコードできる。さらに、DSD信号のデコードにも対応する。

　HDMI入出力を備え、3D映像伝送や、ARC(オーディオリターンチャンネル)、CECにも対応。アナログ映像などを、アップスケーリングしてHDMIから出力する機能も備えており、Marvellの「Qdeo」技術を採用。最大4Kへのアップスケーリングも可能。PC接続用のアナログRGB(D-Sub 15ピン)も備えている。

　ネットワーク機能も備え、東京や大阪などの対象地域ではradiko.jpの聴取も可能。DLNA 1.5をサポートし、対応PCやLAN HDDなどの音楽を再生可能。ネットワーク再生に対応した形式は、MP3/WMA/WMA Lossless/FLAC/WAV/Ogg Vorbis/AAC/リニアPCM。圧縮音源ファイルを高品位に再生する「ミュージックオプティマイザー」も利用出来る。

　フロントにUSB端子を装備し、iPod/iPhoneとのデジタル接続が可能。USBメモリなども接続でき、メモリ内のファイルを再生する事も可能。

　FM/AMチューナも搭載。付属の測定用マイクを使い、自動的にスピーカーセットアップを行なう機能も装備。「DTR-40.3」は「Audyssey MultEQ XT」を、「DTR-20.3」は「Audyssey 2EQ」を使用する。小音量でもサラウンドを楽しめる「Audyssey Dynamic EQ」や、急に音量が変化した場合でもダイナミック感や明瞭度を損なうことなく、適切なボリュームコントロールを自動で行なう「Audyssey Dynamic Volume」も装備。

　ほかにも、高音域が強調された劇場用のサウンドを、家庭向きのバランスに補正する「THX Re-EQ」機能も使用できる。

　また、カスタムインストレーション向けの機能として、ホーム・オートメーションとの接続用にRS232端子を装備。Ethernet端子を使い、クレストロンの「e-Control」やAMXの「Duet」機器とも連携できる。ほかにも、別室に音楽を配信するZone機能、「12Vトリガー」出力も備えている。

「DTR-40.3」の背面	「DTR-20.3」の背面