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ラックスマン、DSDや32bit/384kHz PCM対応DAC「DA-06」

SACD「D-06」のアナログ回路を継承。ASIO/DoP対応

DA-06

 ラックスマンは、USB入力時に32bit/384kHzのPCMデータや5.64MHzのDSD再生に対応するDAC「DA-06」を2月より発売する。価格は31万5,000円。

 薄型の2チャンネルPCM/DSD対応DAコンバータ。デジタル入力はUSB×1と、同軸デジタル×2、光デジタル×2、AES/EBU(XLR)×1を装備する。出力端子は同軸デジタル×1と光デジタル×1、18mmピッチのアンバランス(RCA)×1、バランス(XLR)×1。

 USB入力時には、32bit/384kHzのPCMと、2.82/5.64MHzのDSDに対応。光デジタル音声入力時は24bit/192kHzまでのPCMに対応する。USB入力はアシンクロナス通信により、USB専用のDSPで低ジッタ化。デジタル音声入力は、DAIRの高精度クロックにより低ジッタ化している。

 PCM信号を最大384kHzにアップサンプリングするTIの32bit DSP「TAS3152」を搭載。PCM入力時には、32bit DSPによる3種類のデジタルフィルタで音質切り替えできる。DSD入力時はDACチップ内蔵のアナログFIRフィルタによる2種類の音質切り替えが行なえる。

 USB入力時の対応OSはWindows XP以降とMac OS Xで、Windowsには付属のドライバを、MacではUSBオーディオクラス2.0対応のOS標準ドライバを利用。DSD再生は、ASIOとDoPに対応するが、MacはDoPのみサポートとなる。また、ラックスマン標準のプレーヤーソフトもWindows/Macの双方で提供予定としている。

背面

 アナログ回路は、CD/SACDプレーヤー「D-06」の一部を継承。DACはバーブラウン「PCM1792A」を左右チャンネル独立で搭載し、DACチップの差動出力をそのまま接続した完全バランス構成のアナログアンプ回路を採用する。アナログ出力の位相をフロントパネルで切り替えられる出力位相切替機能やアナログ出力の品質を向上させるデジタル出力オフ機能も備えている。

 デジタル出力は、スルー出力に対応した同軸/光デジタルで、最大24bit/192kHz対応(DSD非対応)のDDコンバーター機能も搭載する。

 シャーシは3mm厚の鋼板で、アルミニウム削り出しの高剛性インシュレータレッグを装着。OIコアタイプの電源トランスとカスタム仕様の10,000μF×2本のブロックコンデンサを組み合わせたハイイナーシャ電源を搭載する。電源ケーブルは同社のJPA-10000。

 周波数特性は2Hz~55kHz、全高調波歪率は0.0005%(バランス/アンバランス)、SN比は124dB。フロントパネルのLEDディスプレイは3段階の明るさ調整が可能で、サンプリングレートや入力フォーマットを表示できる。消費電力は15W。外形寸法は440×400×92mm(幅×奥行き×高さ)、重量は11kg。

(臼田勤哉)