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キング、英iFi-AudioのUSB DAC/パワーサプライなど4製品

USB電源と信号を分離。A級ヘッドフォンアンプ「iCAN」も

USBパワーサプライ「iFi Micro iUSBPower」

 キングインターナショナルは、英iFi-Audioの製品を3月末から順次発売する。価格はオープンプライス。USBパワーサプライ「iFi Micro iUSBPower」は3月末発売で、店頭予想価格は31,290円前後。24bit/192kHz対応のUSB DAC「iFi Micro iDAC」は4月20日発売で47,040円前後。他にも、「GEMINI デュアルヘッドUSBケーブル」や、アナログA級ヘッドフォン・アンプ「iCAN」をラインナップする。各モデルの詳しい発売日、店頭予想価格は下表の通り。

 なお、輸入・発売はキングインターナショナル、販売はトップウイングが担当。広報と製品サポートはオフィスENZOが担当する。

種類製品名発売時期店頭予想価格
USBパワーサプライiFi Micro iUSBPower3月末31,290円前後
二股USBケーブルGEMINI デュアルヘッドUSBケーブル
0.5m
4月20日23,940円前後
二股USBケーブルGEMINI デュアルヘッドUSBケーブル
1.5m
4月20日33,390円前後
USB DACiFi Micro iDAC4月20日47,040円前後
ヘッドフォンアンプiCAN4月20日41,790円前後

iFi Micro iUSBPower

 PCとUSB DACの間に接続し、USBバスパワーに起因するノイズを1/1,000まで減少させるというUSBパワーサプライ。PCからノイズが乗ったUSB電源を使わず、音声信号のみを分離してUSBで出力。さらにもう1つUSB出力端子を備え、ACアダプタで入力したクリーンな電源をそこから出力できる。

 それらを統合しつつ、通常のUSBケーブル1本でUSB DACなどに接続して使う事もできるほか、iUSBPowerに個別に備えた音声信号と電源出力のUSB端子に、後述する別売のUSB二股ケーブルを接続。ケーブルで統合しつつ、USB DACなどに接続する事も可能。

 USB Audio Class 2.0に対応しつつ、iFi独自の「ISOPowerテクノロジー」により、オーディオ信号とバスパワー電源を分離して供給できる。これにより、PCと直接USB接続した場合と比べ、約1/1,000、バッテリ駆動と比較しても1/6というノイズ低減を実現したとする。

 さらに、独自技術「ISO Earth」により、USBのアースループも遮断。「可聴帯域内のノイズがなくなっているシステムでも、さらに10倍以上の改善を行なう」としている。

 通常のUSB 2.0ケーブルでも利用できるが、同社の「GEMINI デュアルヘッドUSBケーブル」を使う事で、「さらなる音質改善効果を発揮する」という。

 外形寸法は158×68×28mm(縦×横×厚さ)。重量は195g。

GEMINI デュアルヘッドUSBケーブル

GEMINI デュアルヘッドUSBケーブル

 前述の、オーディオ信号とバスパワー電源を分離する「iUSBPower」とマッチするUSBケーブルで、片側が1つのUSB端子、もう片方が、電源とオーディオ信号の2つのUSB端子に別れている。なお、このケーブル単体を、PCとUSB DAC間の接続に使う事もできる。

 片側が分岐しながら、USB Audio Class 2.0に対応。銅線には、切れ目のないOFHC銅線を使用。正しいインピーダンスが保たれるように調節してあるほか、アースと電力用のコネクタには、通常の3倍の重量を持つという純銅を採用。USB接続における電力供給抵抗を3倍カットしたという。また、アースリターンと電力供給ラインを非対称な設計にする事で、アース範囲を3倍に広げている。

 ケーブル内部の絶縁材にはポリ塩化ビニールやテフロンを使わず、PEの絶縁体と銅線を組み合わせて使用。摩擦電気放電を抑えたという。被覆材は、アルミ箔と銅モールの被覆材を使ったデュアルヘビーシールド。USB金属コネクタも独自設計。両端と中央の合計3カ所に高周波ノイズフィルタを備えている。

iFi Micro iDAC

iFi Micro iDAC

 24bit/192kHzまでのハイレゾ再生にも対応したUSB DAC。Windows用ドライバはWebサイトからダウンロードでき、ASIOとWASAPI接続をサポート。Mac OS XやLinuxではドライバ不要で動作する。入力はUSBのみ。RCAのアナログ出力と、ステレオミニのヘッドフォン出力も装備する。

 リレーによる音の悪影響を排除するため、ON/OFFスイッチを排除。XMOSを採用し、PCとのUSB接続で、アシンクロナス伝送に対応。ジッタを抑えた伝送を可能にしたという。

 USBバスパワーで動作。AMRの技術により、バスパワーでの音質を改善。前述のiUSBPowerや、GEMINIデュアルヘッドUSBケーブルとの併用も提案している。

 アナログ段には独自のDirectDriveテクノロジーを採用。より純度の高い、より短い信号経路を実現するため、カップリング・キャパシタを不要とするもので、USB駆動でも、高い出力や、歪の低減を実現したという。

 外形寸法は158×68×28mm(縦×横×厚さ)。重量は193g。

iCAN

iFi Micro iDAC

 アナログA級ヘッドホンアンプ。バイポーラー装置、J-FET、アドバンスト・ディスクリート部品を融合させた「トライブリッド(三重融合)」回路を採用。歪みの低減、優れたダンピングファクター、優秀なトランジェント・レスポンスを実現したという。

 また、「3Dホログラフィックサウンド・システム」と「X-Bass」という、低域や音の広がりを変化させる技術も搭載。DSPは使っておらず、アナログ回路で構成されている。

 外形寸法は158×68×28mm、本体は216g。入力は アナログRCA、ステレオミニの1系統。

(山崎健太郎)