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三菱、新デザイン+応答速度向上した23型IPS液晶

MHL対応で2画面表示もスマホ最適化

RDT235WX-S(左)、RDT235WX(右)

 三菱電機は、液晶ディスプレイ「Diamondcrysta WIDE」の23型新モデル2製品を5月31日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、ノングレアの「RDT235WX(BK)」が42,800円前後、グレア(光沢)の「RDT235WX-S(BK)」が44,800円前後。

 1,920×1,080ドットの高透過率IPS液晶パネルを搭載した23型液晶ディスプレイ。両機種の違いは、表面がノングレア(WX)/グレア(WX-S)という点と、輝度がノングレアが250cd/m2、グレアが230cd/m2となること。コントラスト比は1,000:1で、CRO動作時は8,000:1.視野角は上下/左右各178度。バックライトは白色LED。

 従来モデルの「RDT234WX/WX-S」からの変更点はデザイン。新たに画面周りの段差を減らし、ディスプレイ表面がフラットな「フラットサーフェイスデザイン」を採用。映像の見やすさを向上すると共に、画面周りの非表示領域は約12mm(上、左右)まで減らしている。画面下には、操作しないときに消灯する照光式タッチオンキーを採用している。

 また、スマートフォン連携を強化し、「スマホビューII」を搭載。付属のHDMI(MHL)-microUSBケーブルにより、MHL出力対応のスマートフォンからの映像/音声出力に対応。スマートフォンの充電やディスプレイのリモコンからのスマホ操作にも対応する。

 「新画面スタイル」機能も搭載。2画面表示機能でスマートフォンの映像を子画面表示できるほか、スマホ側映像のタテ/ヨコ切り替えに対応。アスペクト比も9:16、10:16、4:3、カスタムから選択でき、子画面の黒枠無しに2画面表示が行なえるという。

 動画応答性も改善。液晶画素の中間階調の応答速度を向上させる「オーバードライブチェンジャー」を搭載し、IPS液晶ディスプレイで国内最速という応答速度3.2ms(GTG)を実現(従来機RDT234WXシリーズは3.5ms)。映像コンテンツにあわせて、切/モード1/モード2の3段階から選択できる。

 コンテンツにあわせて画質選択できる「アドバンストDV MODE」を搭載。「動画」(4モード)、「静止画」(4モード)、「モバイル」(4モード)、「動画(自動)」などのジャンルごとに適したモードを選択できる。また、「動画(自動)」では、入力した動画情報を自動で判別し、テレビ、シネマ、ゲームの3つのコンテンツに適した画質を自動で設定する。各モードはリモコンで切り替え可能で、あらかじめ設定しておけば使用しないモードをスキップできる。

 超解像技術や独自の高画質技術を採用した画像処理専用LSI「ギガクリア・エンジンII」を搭載。ちらつきを抑えた超解像処理や、超解像の各調整範囲を入力映像の解像度に合わせて自動で設定する機能、全体のコントラスト感を向上させながら、白飛びや黒つぶれを調節して細部のコントラストまで表現する機能、自動検出した肌色部分の超解像効果をコントロールする機能、ネット動画などのブロックノイズを低減させる技術などが含まれている。

 さらに、付属ソフトウエア「ギガクリア・ウインドウ」をインストールすることで、マウスで指定した画面の任意のエリアだけに超解像技術を適用する事も可能。対応OSはWindows Vista/7/8(D-Sub/DVI-D入力)。

 入力端子はHDMI×1とMHL/HDMI兼用×1、DVI-D(HDCP対応)×1、D端子×1、アナログRGB(D-Sub 15ピン)×1、ステレオミニ音声入力×1、RCA音声入力×1を用意。デジタル映像入力同士の2画面表示(PinP/PoutP)にも対応する(HDMIとMHL/HDMI、アナログRGBとD端子の組み合わせは不可)。スピーカーの出力は2W×2ch。ステレオミニのヘッドフォン出力も用意する。

 消費電力は45W(通常時23.5W)で、電源ユニットは本体に内蔵。スタンドは上20度、下5度のチルトが可能で、3段階の高さ調節も行なえる。スタンドを含む外形寸法と重量は533×171×390mm(幅×奥行き×高さ)、約4.5kg。リモコンや、カラーマネージメントソフト「EASYCOLOR!3」などを同梱する。

(臼田勤哉)