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ソニー、高さ40mmのプレミアムサウンドバー「HT-ST3」
新ユニットと水平対向サブウーファで設置性向上
(2013/8/8 13:06)
ソニーは、テレビ向けサウンドバーシステム「HT-ST3」を10月19日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は6万円前後。同時発表の「HT-ST7」とあわせて、4Kテレビ対応のサウンドバー「プレミアムシリーズ」として展開する。
同社のサウンドバー製品は、5万円以下の普及価格帯を中心に展開していたが、テレビの大型化や4K対応などが進む中、より音にこだわったサウンドバーとして「HT-ST7」と「HT-ST3」を市場投入する。音質を最重要視した「HT-ST7」に対し、HT-ST3は音にこだわりながらも、極細型のサウンドバーや、水平対向タイプのサブウーファを採用するなどで設置性を向上している。
音質についても、S-Masterデジタルアンプや新しい波面制御に対応したS-FORCE PRO フロントサラウンドなどを搭載して強化。NFCやBluetoothにも対応する。
高さ40mmの薄型バーで設置性を確保。サブウーファは水平対向
日本の住宅やリビング、テレビ前の環境を研究し、上質な音と圧倒的なデザイン性を追求したというサウンドバーシステム。高さ40mmの薄型サウンドバーと、水平対向ユニットを採用し、横置き可能なサブウーファから構成される。総合出力は180Wで、4.2ch構成。サウンドバー部が20W×2(フロント)、20W×2(センター)。サブウーファが50W×2ch。
サウンドバーには4chのスピーカーを内蔵し、HT-ST7と同様にデジタルアンプS-Masterを搭載。DSPでサウンドバーとサブウーファの4.2ch(5系統)を制御し、最適な駆動を行なうことで、CDのステレオ音源やBDの5.1ch/7.1ch音源などを最適に再現するという。
サウンドバーのユニットは30×100mm超薄型ウーファ×4と、14mmソフトドームツィータ×3、30×100mmパッシブラジエータ×2を搭載。ウーファは新開発のツインボイスコイル構造ネオジムマグネットスピーカーで、筐体の薄型化を図るため、フラットで剛性のある発泡マイカ振動板を採用した。
サブウーファは100×150mmのウーファユニットを背中合わせに水平対向配置した「振動キャンセラー」構造を採用し、振動を抑制。小型化とともに、縦置き/横置き両対応とし、設置性を高めている。
上位機の「HT-ST7」と同様に、波面制御技術に対応したフロントサラウンド技術「S-FORCE PRO フロントサラウンド」新バージョンを搭載。空間の位置関係を明瞭にし、音の密度感を大幅に向上したほか、波面制御技術によりスイートスポットが拡大し、家族大勢で見る時にも空間の広がりある音を楽しめるとする。
入出力端子はサブウーファ側に装備。HDMI入力×3、光デジタル音声入力×2、アナログ音声入力(RCA)×1、HDMI出力×1。HDMI入力はドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audioなどのロスレスオーディオ、リニアPCMのマルチチャンネル入力に対応する。
HDMI入力は4K(24p/30p)や3Dのパススルーに対応する他、HDMI CECやDeepColor、ソニーの広色域規格「TRILUMINOS COLOR」などをサポート。サウンドモードは、TV VOICE(サラウンド)、SURROUND(サラウンド)、PURE AUDIO(2ch)、SOCCER(サラウンド)などが選択できる。
小音量再生時でも、聞き取りやすさと迫力を向上させる「サウンドオプティマイザー」を搭載。また、リモコンには「VOICE」ボタンを装備し、セリフ(センター成分)の聞こえ方を3段階で調整できる。
Bluetoothを搭載し、AACとaptXコーデックにも対応。また、NFC対応となっており、NFC搭載のスマートフォンなどのペアリングや接続/切断、接続切り替えなどをワンタッチで行なえる。Bluetooth経由の圧縮された音源で、圧縮時に失われる信号などを補間してオリジナル音源に近い形に復元する「ハーモニックイコライザー」も搭載している。
サウンドバー部の外形寸法は900×32.5×40mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約0.9kg。サブウーファ部の外形寸法は430×370.5×135mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約8.2kg。消費電力はサブウーファ35W(待機時0.5W)。新デザインのリモコン「RM-ANU165」やスタンドが付属する。