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アユート、AK100らと連携するバランスポータブルアンプを3月7日発売。ラトック製

ポータブルヘッドフォンアンプ「REX-KEB02AK」

 アユートは、ESS製DACを搭載し、入力から出力までフルバランス構成回路を採用した、ラトックシステムのポータブルヘッドフォンアンプ「REX-KEB02AK」を3月7日に発売する。光デジタル入力などを備え、Astell&Kern AK100/AK100MKII/AK120との接続などを想定。価格はオープンプライス。アユートの直販サイトで28日から先行予約を受け付けており、直販価格は49,980円。3月7日から家電量販店や専門店などでも順次予約発売を開始する。

 開発・製造・ユーザーサポートをラトックが、販売をアユートが担当する。24bit/192kHzまで対応する同軸/光デジタル入力を各1系統搭載しており、ハイレゾプレーヤー「Astell&Kern AK100」など、デジタル出力を備えたプレーヤーとの接続を想定している。昨年12月に製品発表が行なわれ、今年の1月下旬発売を予定していたが、部材選別遅延のために発売が延期されていた。

 出力はアンバランスのステレオミニ×1に加え、2.5mmモノラルミニミニ×2のバランス出力も装備。別売のモノラルミニミニケーブルと、リケーブル対応のイヤフォン/ヘッドフォンなどを組み合わせ、屋外でもバランス駆動が楽しめるのが特徴。バランス駆動回路には、TI製「TPA6111」をフルバランス構成によるBTL接続で、L/Rそれぞれに使用している。

フロントパネル。出力はアンバランスのステレオミニ×1に加え、2.5mmモノラルミニミニ×2のバランス出力も装備
入力端子は光、同軸デジタルを各1系統用意

 アンバランスのシングルエンド出力向けには、TIの「TPA6138A2」と、独立したアナログフィルタを搭載。バランスとアンバランスの出力回路には、どちらも出力コンデンサを使用しないOCL回路を採用。出力はバランスが1.7Vrms/131mW(22Ω時)、アンバランスが1.62Vrms/38mW(68Ω時)。

 DACには、ESS製の「ES9018K2M」を採用。AVアンプなどにも使われる「ES9018」を、モバイル向けにしたDACで、ダイナミックレンジが広く、高速クロック(80MHz)からマスタークロックを生成し、リクロックによるジッタ除去が特徴。

 外形寸法は69.2×102.2×23.4mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約250g。内蔵バッテリは国産のリチウムイオン充電池(3.7V/1,200mA)。フル充電で約10時間の連続再生が可能(同軸入力/バランス接続/300Ω負荷/ボリューム12時位置)。付属の、USB出力対応ACアダプタで充電でき、所要時間は約3時間。ただし、PCのUSBポートなど、出力電流の小さいUSBポートからの充電では、3時間以上必要になるという。

AK100と組み合わせたところ
2.5mmモノラルミニミニ×2のバランス出力の使用イメージ

(山崎健太郎)