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Lightning接続のポータブルアンプやBT対応アンプなど登場
コルグは「AudioGate 3」を紹介
(2014/5/10 22:21)
5月10、11日に東京・中野サンプラザで開催されている「春のヘッドフォン祭 2014」。ラディウスのLightning接続のiPhone用ポータブルヘッドホンアンプやDynamic Motionの新イヤフォン「DM008P」などの新製品が参考出展された。ここでは、会場の13階や15階のブースで見つけた製品を紹介する。
Lightning接続のポータブルアンプがラディウスから
ラディウスは、Lightning接続のポータブルヘッドホンアンプ「AL-LCH21」を参考出展。夏頃の発売を予定している。
同社は、Lightning接続の96kHz/16bit小型DAC「AL-LCH11」を発売しているが、AL-LCH21は小型ボディにDACだけでなくヘッドフォンアンプも内蔵した製品となる。価格は未定だが、AL-LCH11(約12,000円)よりは高価になる見込みだ。
iPhone/iPadなどのLightning機器からデジタル音声入力し、AL-LCH21のDAC(Wolfson製)で高品位にDA変換、ヘッドフォン出力する。AL-LCH21にはボリュームと再生/停止ボタンも備えており、基本的な楽曲操作が行なえる。ケーブル長は80mm。
なお、DAC部は最高96kHz/16bitまでの対応となっている。これは、iPhone/iPadからLightning経由で電源供給を行なうことから、メモリ利用などに制限がでるためとのこと。iPhoneなどからのハイレゾ再生には、別売でオンキヨーの「HF Player」などが必要となるが、96kHz/24bitなどの音楽ファイルは96kHz/16bitで処理して出力する。
そのため、ハイレゾをプッシュするよりは、iPhoneなどの「ミュージック」アプリの出力をより高音質化できるものとして提案。今後の製品で96kHz/24bit対応なども検討していくとしている。
サエクはアルミハウジングのイヤフォン「DM008P」
サエクコマースは、韓国DynamicMotion(ダイナミックモーション)のカナル型イヤフォン「DM008」をアルミニウムハウジングに改良した上位モデル「DM008P」を参考出展。6月発売予定で、価格は約2万円の見込み。
DM008と同様に、オリジナルの8mm径ドライバ「Power Dynamic Drver」を搭載する点が特徴で、優れた音響性能を持つフィルムの採用などで、高音質化を図っている。従来モデルとの違いは、ハウジングの素材とカラーリングで、素材はDM008のプラスチック素材からDM008Pではアルミニウムとした。カラーはシルバー1色となる。
周波数特性は20Hz~20kHz、感度は110dB、インピーダンスは32Ω。ケーブル長は1.2m、ケーブルを含む重量は85g
ベンチャークラフトはBT搭載ヘッドフォンアンプ
ベンチャークラフトは、Bluetoothレシーバ兼ヘッドフォンアンプ「SounDroid BT」を参考出展。9月頃の製品化を目指しているという。価格は39,800円の予定。
Bluetoothと光デジタル(ミニジャック)、ライン入力を備えたポータブルヘッドホンアンプで、Bluetoothとデジタル入力時には192kHz/24bitにアップコンバートして出力できる。Bluetoothの対応コーデックはSBC。DACはCirrus Logic製。オペアンプの交換にも対応する。
また、「SounDroid」シリーズのヘッドホンアンプをバランス出力対応に改造した製品も参考展示。特にAstell&KernのAKシリーズユーザーから要望が多かったため、今回作ってみて来場者の意見を参考にしながら製品化を検討していくとのこと。
コルグはDSD編集対応「AudioGate 3」を紹介
15階のコルグブースでは、USB DAC「DS-DAC-100」、「DS-DAC-100m」のほか、5月下旬に提供開始予定のDSD再生/編集対応ソフトウェア「AudioGate 3」を紹介している。現在、同社USB DAC向けに再生機能のみのDSD対応「AudioGate 3 Player」を提供しているが、編集にも対応したフル版として、同社USB DAC利用者に無償で提供する。
AudioGate 3では、エクスポートやディスク作成、マークの追加/読み込み、ゲイン調整、分割/結合といった編集機能を備えており、波形なども確認できる。
なお、AudioGate 3は、アプリケーション単体での販売も予定しており、価格は2万円程度を予定しているという。