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ニコ動が'14年夏からHEVCエンコード対応。2倍の圧縮率でトラフィック緩和へ

 niconicoは21日、ニコニコ動画において2014年夏頃から、H.265/HEVCでのエンコードに対応すると発表した。現在配信しているMPEG-4 AVC/H.264動画と比べ、約2倍の圧縮率を実現するHEVCに対応する事で、トラフィックの緩和を期待しているという。

左がH.264でエンコードしたもの、右がHEVC。同じ画質を実現するためにH.264は754kbpsのレートが必要だが、HEVCでは377kbpsで同じ画質を維持している

 一般会員が混雑時に視聴する低画質動画においてHEVCへの変換を開始、順次HEVC対応動画を増やしていく予定。ただし、HEVCでエンコードされた動画を視聴するにはHEVCに対応した端末が必要となる。niconicoでは、「将来的には端末の普及やトラフィック緩和の効果を測定しながらプレミアム会員がより綺麗な動画を視聴できるよう新規投稿動画についても順次対応する」としている。

 niconicoの登録会員数は4月末時点で4,000万人。HEVCに対応する事で、回線が混雑している環境下でも、同じ画質の動画をより快適に視聴できるとする。また、ファイルサイズが小さくなるため、動画投稿時にも、「同じ回線で約2倍のコンテンツを送信できる」という。

(山崎健太郎)