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Olasonic開発のオーディオ誌付録コンポ続々。Bluetoothユニットや3号合わせたハイレゾプリメインなど

GetNavi特別編集 公式ガイドブック「Olasonic完全読本」に付属するBluetoothユニット「OLA-BT1」

 東和電子のOlasonicブランドが手がけたアンプやBluetoothユニットを付録として同梱した雑誌が、続々と発売される。5月29日に発売される、GetNavi特別編集 公式ガイドブック「Olasonic完全読本」(6,800円/学研パブリッシング刊)には、ヘッドフォンアンプ搭載Bluetoothユニットが付属。8月下旬発売の「DigiFi」No.15(3,700円/ステレオサウンド刊)には、ハイレゾ対応DDコンバータが付属する。

 なお、「DigiFi」の付録は3号連続となっており、11月下旬発売の「DigiFi」No.16(価格未定)にはハイレゾ対応DAC、2015年2月下旬発売の「DigiFi」No.17(価格未定)には、デジタルパワーアンプを同梱。3号の付録を組み合わせると、ハイレゾ対応プリメインアンプとして使えるようになっている。

発売日書籍名価格付録
'14年5月29日GetNavi特別編集
公式ガイドブック
「Olasonic完全読本」
6,800円ヘッドフォンアンプ搭載
Bluetoothユニット
「OLA-BT1」
'14年8月下旬「DigiFi」No.153,700円ハイレゾ対応DDC
'14年11月下旬「DigiFi」No.16未定ハイレゾ対応DAC
'15年2月下旬「DigiFi」No.17未定デジタルパワーアンプ

GetNavi特別編集 公式ガイドブック「Olasonic完全読本」

GetNavi特別編集 公式ガイドブック「Olasonic完全読本」

 Olasonicの全アイテムを徹底分析したという公式ガイドブックで、開発陣やデザイナーへのインタビューなども掲載される。

 付属のヘッドフォンアンプ搭載Bluetoothユニット「OLA-BT1」は、Bluetooth受信に対応したユニットで、プロファイルはA2DP/AVRCPに対応、コーデックはSBCをサポート。ステレオミニのヘッドフォン出力を搭載しており、ヘッドフォンでBluetoothのサウンドを楽しんだり、アクティブスピーカーなどと接続する事もできる。

 ヘッドフォンアンプにはチャージポンプ式を採用し、インピーダンスの高いヘッドフォンでも駆動できるという。各電源部には大容量コンデンサを採用する。なお、電源供給用にPCやモバイルバッテリなどを接続する必要がある。

「DigiFi」No.15

付録のハイレゾ対応DDC

 付録のハイレゾ対応DDCは、PCとUSB接続し、同軸デジタル出力が可能。96kHz/24bitまで対応する。アナログ音声入力(RCA)も備えており、AD変換機能も搭載。アナログ音声をPCで録音する事もできる。

「DigiFi」No.16

付録のハイレゾ対応DAC

 付録のハイレゾ対応DACは、同軸デジタル、光デジタル入力を装備し、96kHz/24bitまでをサポート。ヘッドフォンアンプも内蔵し、ステレオミニのヘッドフォン出力と、RCAのアナログ出力も装備。アナログボリュームも装備する。No.15付属のDDCと連結したり、No.17付属のデジタルパワーアンプと接続してスピーカーを鳴らす事もできる。

「DigiFi」No.17

 アナログ入力(RCA)を備えたデジタルパワーアンプで、バイアンプ対応。「Super Charged Drive System」(SCDS)も搭載しており、音楽が静かな時にキャパシタ(コンデンサ)に充電を行ない、大音量が必要な時に一気に放電することで、高いドライブ能力を実現する。

 出力は12W×2ch(ダイナミックパワー)。電源はUSB給電。ACアダプタも同梱する。No.15/16の付録と組み合わせる事で、ハイレゾ対応プリメインアンプが完成する。

付録のデジタルパワーアンプ
「DigiFi」の付録3つを組み合わせると、ハイレゾ対応プリメインアンプが完成する

「Olasonic完全読本」の付録をさっそく聴いてみる

 「Olasonic完全読本」を入手したので、付録のBluetoothユニット「OLA-BT1」の音を聴いてみた。

 書籍に格納されている小さな箱を開けると、基板が登場。既にコンデンサなどは全て取り付けられた完成状態なので、接地面から基板を浮かせるための脚をネジ止めすれば準備完了だ。

書籍をめくると、小さな箱が
その中に入っているのがBluetoothユニット「OLA-BT1」だ

 電源供給はUSB経由で行なうので、パソコンやモバイルバッテリなどが必要。今回はソニーのモバイルバッテリ「CP-F2L」(7,000mAh)を用意した。

 ペアリングボタンを3秒押すと、青いランプが光り、ペアリングモードに移行。スマートフォン(Xperia Z1)からBluetoothの接続相手を探すと、「OLA-BT1」を発見、無事ペアリングし、音が出た。基板にはボリュームの±ボタンも搭載されている。

右に並んだボタンがボリュームとペアリングボタン。左端がステレオミニの出力だ
USB経由で給電する
脚部を取り付けたところ
ペアリングをしているところ

 ヘッドフォンの「SW-HP11」を接続して聴いてみると、音場が広く、見通し良好。そのステージに定位良く音像がフォーカスする。雑誌の付録と侮れない、本格的なサウンドだ。Bluetooth接続でSBCコーデックのサウンドとは思えないクオリティだ。ボリュームを上げぎみにしてクラシックを再生しても、低音に芯があり、ドッシリとした安定感がある。音圧でグイグイ押し出すタイプではなく、ニュートラルにバランス重視な音作りはOlasonicらしい仕上がりだ。

 なお、書籍の方にはOlasonicの製品紹介やインタビューに加え、CP-F2Lの使いこなしも掲載。接続するモバイルバッテリによって音が変化する事や、組み合わせるヘッドフォン/スピーカーによる音の違いなどを、AV Watchでもお馴染み鳥居一豊氏らが解説している。

給電用にモバイルバッテリを接続
ヘッドフォンで聴いてみた
アクティブスピーカーと組み合わせて使うのもアリだろう
Amazonで購入
GetNavi特別編集
公式ガイドブック
「Olasonic完全読本」
DigiFi No.15
(ハイレゾ対応DDC付属)

(山崎健太郎)