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オンキヨー初のポータブルアンプ「DAC-HA200」。約3万円

オペアンプは「MUSE8920」。HF Playerでハイレゾ再生

 オンキヨーは、iPhoneなどと連携可能な同社初のポーターブルヘッドフォンアンプ「DAC-HA200」を7月上旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3万円前後。

DAC-HA200

 iOS/Android/PCと連携できるポータブルヘッドフォンアンプ。入力端子は、USBを2系統(microB×1、TypeA×1)と、ステレオミニ/光デジタル兼用端子を1系統搭載。出力はステレオミニ×1。DACは、96kHz/24bit対応のTIバーブラウン「PCM5102」を内蔵し、iOS機器と接続し、音声をデジタル伝送できる。

5月のヘッドフォン祭で展示された「DAC-HA200」

 筐体やDACは、オンキヨーの兄弟会社であるティアックのヘッドフォンアンプ「HA-P50」と共通だが、オペアンプを新日本無線の「MUSE8920」に変更するなど、オンキヨーの音作りを行なった(ティアックHA-P50のオペアンプはTI「OPA1652」)。アンプ部はプッシュ・プル構成のディスクリート回路を採用している。前面にボリュームノブを装備する。

 iPhoneからのデジタル出力にはオンキヨーのiOS用ハイレゾプレーヤーアプリ「HF Player」を利用。HF Playerのハイレゾ再生は通常有料のアドオンとなるが、DAC-HA200のユーザーはHF Playerのフル機能が無償で利用でき、96kHz/24bitのデータを直接伝送できる。

 Android端末はAndroid Open Accessory Protocol 2.0(AOA2.0)に対応した端末で利用可能できる。光デジタル入力とアナログ音声入力は兼用で、デジタル出力を持たないプレーヤーとも連携可能。iOS/Android端末とアンプを束ねるためのラバーバンドも付属する。

前面。ボリュームやステレオミニの音声出力を装備
背面
ヘッドフォン祭では、iPadとDAC-HA200を接続してデモ

 PCと接続してUSB DACとして利用でき、96kHz/24bitまで対応。PC向けプレーヤーソフトは付属しないが、OS標準ドライバで動作。対応OSはWindows Vista/7/8/8.1と、Mac OS X 10.6.4以降/Lion10.7/Mountain Lio10.8/Mavericks10.9。

 出力は145mW×2ch(32Ω時)/60mW×2ch(300Ω)で、8Ω~600Ωのヘッドフォンに対応可能。HIGH/LOWの2段階のゲイン切り替えも備えている。リチウムイオンバッテリを内蔵し、付属のUSB A DCケーブルから充電でき、約8時間の駆動が可能。外形寸法は64×112×21.7mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は210g。

(臼田勤哉)