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オンキヨー、Dolby Atmos/HDCP 2.2対応の最上位AVアンプ

7.1.4ch/11chの「TX-NR3030」と7.1.2ch「TX-NR1030」

 オンキヨーは、Dolby AtmosやHDCP 2.2などの最新技術に対応したAVアンプ「TX-NR3030」、「TX-NR1030」を10月下旬より発売する。11.1chで、Dolby Atmosの7.1.4ch/9.1.2chに対応する最上位モデル「TX-NR3030」は32万円、9.1chでAtmosの7.1.2ch対応の「TX-NR1030」が21万円。

TX-NR3030

オンキヨー最上位AVアンプがDolby Atmos対応

 オンキヨーAVアンプのフラッグシップモデルで、Dolby Atmosや、新著作権保護技術のHDCP 2.2に対応する。

 Dolby Atmosは、オーディオ信号にハイト(高さ)成分とメタデータ(位置・時間情報)を付加することで、リアルな音の移動を再現し、臨場感のある豊かなサラウンド空間を実現する最新の多次元サラウンドフォーマット。制作者が自在に配置し、縦横無尽に動かせる独立した音響要素「オブジェクト」を重ね合わせることで、リアルな音響体験を実現する。

 TX-NR3030とTX-NR1030のほか、発売済みのエントリーモデル「TX-NR636」と「TX-NR838」も9月29日実施予定のファームウェアアップデートにより、Dolby Atmosに対応する。

 TX-NR3030は、11.1chのAVアンプで、定格出力は各150W×11ch(6Ω)、最大出力は各230W×11ch(6Ω)。TX-NR1030は9.1chで、定格出力は各150W×9ch(6Ω)、最大出力は各230W×9ch(6Ω)。

TX-NR3030
TX-NR1030
TX-NR1030

 天井スピーカーにより高さ方向の音場表現を行なうDolby Atmosでは、スピーカー構成も変更される。TX-NR3030の場合、Dolby Atmosの7.1.4ch(7.1chスピーカー+天井スピーカー4台)、9.1.2ch(9.1chスピーカー+天井スピーカー2台)などに対応する。

 TX-NR1030のAtmos再生は、7.1.2ch(7.1chスピーカー+天井スピーカー2台)となるほか、別途2chパワーアンプなどを追加することで7.1.4ch/9.1.2chにも対応可能となる。

 なおオンキヨーは、天井ではなく通常のスピーカーの上部などに設置できる“Dolby Atmosイネーブルドスピーカー”「SKH-410(B)」も10月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は2万円前後。詳細は別記事で紹介する。

 Atmos対応コンテンツは、11月6日にNBCユニーバーサルがBDビデオ「ネイチャー」を発売予定。価格は3D対応版(GNXF-1803)が5,980円、通常版が4,700円(GNXF-1802)。

 また、Atmosコンテンツだけでなく、従来のコンテンツを新しい「ドルビーサラウンド」技術で、最大7.1.4chにアップミックスして、立体音場再生を行なうこともできる。

DSD 5.6MHzやHDCP 2.2に対応

 Atmosに加え、DSD 5.6MHzのネットワーク/ネイティブ再生や4K/60p映像、4K試験放送などで採用されている著作権保護HDCP 2.2などに対応するなど、次世代コンテンツの対応を強化。

 EthernetとIEEE 802.11b/g/nの無線LANを装備し、ネットワークオーディオ再生機能「Home Media」に対応。DSD 5.6/2.8MHzのほか、WAVやFLACの192kHz/24bit、AAC/MP3/WMA/WMA Lossless/Ogg Vorbis/ドルビーTrueHDなどがネットワークで再生できる。USBメモリでもDSD 2.8MHzやFLAC、WAVなどを再生できる。radiko.jp、tuneinなどのインターネットラジオにも対応する。

TX-NR3030の背面
TX-NR1030の背面

 Bluetoothを装備し、スマートフォンなどの音楽のワイヤレス再生が可能。iPhoneやAndroidスマートフォン用のコントローラアプリ「Onkyo Remote」も提供する。

リモコン

 DACはバーブラウン製でTX-NR3030が192kHz/32bit対応、TX-NR1030が192kHz/24bit対応。オンキヨー独自のVLSC回路や基板を底板に固定しないフローティング構造、電源のセパレート化などで高音質設計を徹底。フロントパネルは制振性に優れたアルミ素材を採用する。TX-NR3030は3トランス電源を採用する。

 HDMIは入力8系統、出力3系統で、HDMI 2.0準拠の4K/60p映像(3,840×2,160または4,096×2,160ドット、YCbCr 4:2:0)のパススルーをサポート。

 HDMI以外の端子は、映像入力がコンポーネント×2、コンポジット×4、VGA×1。音声入力は光デジタル×2、同軸デジタル×3、アナログ音声(RCA 2ch)×8。出力端子は、映像がコンポーネント×1、コンポジット×2、音声がアナログ×2(ZONE 2/3)、11chプリアウト×1、バランスプリ×2、サブウーファプリ×4、ヘッドフォン×1。

 外形寸法は435×466.5×199mm(幅×奥行き×高さ)、重量は22kg(NR3030)/20.5kg(NR1030)。リモコン「RC-884M」が付属する。

(臼田勤哉)