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オンキヨー、配信連動のオーディオNAS。ターンテーブルや3ウェイスピーカーも年度内に
(2014/10/17 18:56)
オンキヨーは、オーディオ・ビジュアル関連の総合展示会「オーディオ・ホームシアター展 2014」(音展)において、'14年内に発売予定のオーディオ用NASや、'14年度内の発売を見込むアナログのターンテーブルなどを参考出展した。音展の会場は東京・お台場の「タイム24ビル」で、期間は10月17日~19日。
既報の通り、オンキヨーはハイレゾ音楽配信「e-onkyo music」のスマートフォンからの楽曲購入対応やAndroid版のハイレゾプレーヤーアプリ、QNAPと共同開発のオーディオ用NASなどで、「PCレス」のハイレゾオーディオ環境を提案していく方針を発表。
一方で、最近のアナログ復活の動きや、古くからのオーディオファンなどに向けた製品として、ターンテーブルや、3ウェイスピーカーなどの発売も予定している。
e-onkyoからのハイレゾ自動ダウンロードが可能なオーディオ用NAS
e-onkyo musicでは10月16日よりスマートフォンから、直接ハイレゾ楽曲の購入に対応。また、ハイレゾオーディオアプリ「Onkyo HF Player」のAndroid版も同日からTrial版で公開した。音展の会場にはハイレゾ対応のスマートフォンも展示され、ヘッドフォンでの試聴も行なえる。
さらに、オーディオ用のNAS(ネットワークHDD)をQNAPと共同で開発し、会場に参考展示。e-onkyo musicと連動した自動ダウンロード機能を備えるのが特徴で、2014年内に発売する予定。価格やHDD容量は未定だが、2基のドライブベイを備えたQNAPのオーディオ向け静音NASの「HS-210」がベースとなっている。筐体はシルバーで、e-onkyo musicのロゴも冠している。
ハイレゾ楽曲の管理や家庭内ネットワークでの配信が行なえるほか、e-onkyo musicとの連動が特徴。スマホやPCなどでe-onkyoから楽曲を購入すると、スマホ/PCだけでなくNASからもe-onkyoに直接アクセスし、購入した楽曲を自動ダウンロードする「ダウンローダー機能」を搭載。
スマホとNASの両方に楽曲をダウンロードできるため、例えば外出先のスマホで楽曲を購入して、その場で1曲だけを聴き、残りは帰宅したときに家のNASにダウンロード済みの楽曲を聴くといったことが可能。
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NASのダウンローダー機能は、QNAPの「QTS」の中に含まれる専用アプリをダウンロードして設定。手動でのダウンロードも可能なほか、自動ダウンロードのタイミングを、購入から1時間後/3時間後/6時間後の3種類から選ぶことも可能。
内部のHDDを付属するかどうかは未定だが、2台のHDD容量をそのまま使うほか、2台それぞれに同じデータを記録するミラーリングや、1ドライブでの利用も可能。
ターンテーブル「CP-1050」と3ウェイスピーカー「D-77NE」
アナログターンテーブルの「CP-1050」や、伝統的3ウェイスピーカーシリーズの新モデル「D-77NE」などを参考出展。9月にドイツで行なわれたIFAでも展示されていたが、国内でも'14年度内に発売予定であることを明らかにした。
「CP-1050」は、ダイレクトドライブのターンテーブル。モーターへ送る電流波形の乱れによって音質に悪影響が生じるのを防ぐといった工夫がなされており、同社のデジタルオーディオ機器などで培ったノウハウも投入。スタティックバランス型のトーンアームを採用し、ヘッドシェルはユニバーサル型。キャビネットは木製。出力はアナログRCAで、USBは搭載しない。
3ウェイのスピーカーとして日本でも根強い人気を誇るD-77シリーズにも新モデルの発売を予定。「D-77NE」というモデルで、現行のD-77MRXから、ウーファ振動板の素材を変更。適度な厚みを持たせたノンプレスコーンウーファにより、高い内部損失を確保している。音展の会場では試聴を行なうプレゼンテーションを実施しており、D-77NEの音も聴ける。