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JVC、ハイスピードツインドライブの新イヤフォン「HA-FXT200」
チタン振動板やマルチマグネットで解像度&低域強化
(2014/10/22 11:38)
JVCケンウッドは、新開発のHi-SPEEDツインシステムユニットを採用したJVCブランドの新イヤフォン「HA-FXT200」と「HA-FXT100」を11月上旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はFXT200が14,000円前後、FXT100が9,500円前後。また、FXT200をベースにケーブルを編組の銀コートOFCに変更した限定モデル「HA-FXT200LTD」も発売する。店頭予想価格は16,000円前後。
新ユニットの採用などによる高解像度でハイレスポンスな音質が特徴。3モデルともセンターのオーナメントのカラーが異なっており、HXT200LTDがゴールド、HXT200がシルバー、FXT100がガンメタリックとなる。
ツインシステムユニットをハイスピード化
ツインシステムユニットは、低音域用と中高音域用の2つのユニットを配置し、2011年発売の「HA-FXT90」で初採用した独自のツインシステムユニットを強化。新たに「Hi-SPEEDツインシステムユニット」とし、音質を大幅に向上した。
Hi-SPEEDツインシステムユニットの主な強化点は、マルチマグネット構造やチタンコード振動板の採用による高解像度化、ツインバスポートの採用による低音強化、アコースティックチューブチャンバーの搭載(FXT200/200LTDのみ)によるリニアリティの向上など。
振動板は、各モデルとも5.8mm径のチタンコート振動板と5.8mm径のカーボン振動板。伝搬速度の速いチタンコート振動板の新採用により、解像度を向上し、クリアな再生音を可能とした。さらに、ユニットのフロントにマグネットを配置し、ボイスコイルにかかる磁力を最適化するマルチマグネット構造を採用。これにより、振動板の反応速度を向上し、音の立ち上がりが強化されたという。加えて、FXT200/200LTDではリアーマグネットも追加し、磁力を調整している。
また、ユニット背面に2つのバスポートを備えた「ツインバスポート」により、各ポートからの背圧を調整。余分な反響を抑えて締りのある低域再生が行なえる。
FXT200/200LTDでは、アコースティックチューブチャンバーを搭載。ユニット前面の空気室の容積を最適化し、振動板の動きを改善することで、低音域から中高音域まで制動の効いた、リニアリティ(入力信号に対する振動板の追従性)に優れた音質を実現するという。
また、FXT200/200LTDでは、高比重ハウジングを採用し、ユニットの振動ロスを低減するとともに、振動板の歪みを抑制。振幅を安定化している。
ケーブルは1.2mで、FXT200/200LTDでは銀OFCを採用。さらに、限定モデルのHA-FXT200LTDのみ編組の銀コートOFCとなっている。
再生周波数帯域はHA-FXT200/200LTDが6Hz~26kHz、FXT100が7Hz~26kHz、最大許容入力は150mW、インピーダンスは12Ω。
型番 | HA-FXT100 | HA-FXT200 | HA-FXT200LTD |
---|---|---|---|
Hi-SPEEDツイン システムユニット | ○ | ○ | ○ |
振動板 | 5.8mm径チタンコード+5.8mm径カーボン | ||
マルチマグネット | フロント | フロント+リア | |
ツインバスポート | ○ | ○ | ○ |
アコースティック チューブチャンバー | - | ○ | ○ |
再生周波数帯域 | 7Hz~26kHz | 6Hz~26kHz | |
高比重ハウジング | - | ○ | ○ |
ケーブル | 1.2m OFC | 1.2m 銀コートOFC | 1.2m 銀コートOFC(編組) |
重量 | 約6.5g | 約6.9g |
耳にフィットさせ、装着性を向上するフィットサポートを装備。弾力あるエラストマー樹脂の採用により、安定した装着感を実現する。イヤーピースは音の出力部にディンプル(小さなくぼみ)を設け、内壁にあたって反射する音を拡散し、クリアなサウンドを実現するというスパイラルドットイヤピース。S/M/Lの3種類が付属する。