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ソニー、30型の4K有機ELマスターモニター「BVM-X300」
388万円。DCI-P3対応で4K映像制作対応
(2014/11/19 11:43)
ソニーは、4K/4,096×2,160ドットの30型有機ELマスターモニター「BVM-X300」を2015年2月より発売する。価格は388万円。放送局や映像制作プロダクションにおける編集やカラーグレーディング、VFX/CG制作、カメラ調整などのモニターとして提案していく。
4Kの高解像度と、有機ELの自発光方式ならではの忠実な黒の再現性や、100万:1以上の高コントラスト、残像の少ない応答性などが特長。新たにデジタルシネマ要求仕様(DCI-P3)の色域を包含し、次世代の映像制作規格ITU-BT.2020の色域にも対応するなど、「4K映像制作時代にふさわしい広色域を実現した」としている。
29.5型/4,096×2,160ドットの有機ELパネルは独自の「Super Top Emission」構造により、高輝度な画像表示を実現。また、マイクロキャビティ構造とカラーフィルターにより色純度を高め、高コントラスト化を実現した。ソニーの業務用モニター開発で培った「TRIMASTER(トライマスター)」技術も採用している。標準輝度は100cd/m2。
DCI-P3やBT.2020の色域をカバーしたほか、ソニーのS-Gamut3やS-Gamut3.Cineの色域にも対応。液晶では表示できなかった低階調の色も再現できるとする。本体前面に7つの機能を割り当てられるファンクションボタンや、ダイレクトに色調整できるマニュアル調整ボタン、つまみ、LED自照式ボタンなどを装備する。
インターフェイスは3G/HD-SDI×4入力で、4K制作で主流になる2 Smaple Interlieave信号に対応。4K/60pまでの信号表示が可能となる。ステレオミニの音声入力/出力も備えている。外形寸法は743×145×481.5mm(幅×奥行き×高さ)。
BVM-X300は、11月19日から開催中の「2014国際放送機器展(Inter BEE 2014)」で展示される。