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パナソニック、スマホ映像をワイプに使えるフルHDビデオカメラなど3機種
(2015/1/8 14:00)
パナソニックは、ワイプ撮り機能を進化させたフルHDビデオカメラの新モデル「HC-W870M」と「HC-W570M」を1月23日に発売する。同日には、HC-W570Mからワイプ撮りサブカメラや無線LAN機能を省いたエントリーモデル「HC-V360M」も発売。店頭予想価格は、W870Mが10万円前後、W570Mが72,000円前後、V360Mが48,000円前後。
カラーはW870Mがホワイトとブラウン、W570Mがブラウン、ホワイト、ピンク、ブラック。W570Mはホワイトとブラックを用意する。いずれもSDCXカードスロットを備えているほか、内蔵メモリも用意。容量はW870Mが64GB、W570Mが32GB、V360Mが16GB。
HC-W870M/W570M
W870Mは 総画素数2,400万画素、有効603万画素の、1/2.3型MOSセンサーを搭載。レンズは上位モデルの4Kカメラ「HC-WX970M」と同様、4ドライブレンズシステムを採用。ゴーストやフレアを抑え、高解像度で、歪も抑えた撮影ができるという。
レンズの明るさはF1.8~F3.6、焦点距離は35mm換算で動画撮影時29.5~612mm(16:9)の光学20倍ズーム。手ぶれ補正は5軸ハイブリッドタイプで、傾き補正機能も搭載する。
W570Mは、総画素数251万画素で、有効220万画素。1/5.8型のMOSセンサーを備えている。レンズはF1.8~4.2、焦点距離は35mm換算で28~1,740mm(16:9)の光学50倍ズーム。手ぶれ補正は5軸ハイブリッドタイプで、傾き補正機能も搭載する
2機種に共通する特徴として、モニタの端に内蔵されたサブカメラで撮影者などを撮影するワイプ撮りに対応。例えば子供の運動会撮影で、メインのカメラで自分の子供をアップで撮影、サブカメラで引きの全体映像を撮影するといった使い方が可能。家族の様子を撮影するお父さんが映像に写らないといったシーンでも、サブカメラを使って、ビデオカメラを構えたお父さん自身を撮影しておく事もできる。
新機種ではこのワイプ撮りカメラが進化し、上下方向に40度動くようになった。昨年のモデルは水平方向に270度動くだけだったが、上下にもアングルが変えられる事で、より自由な撮影ができるという。
また、従来はメイン映像とワイプ画面を記録する場合、メイン+ワイプを合わせた映像を1ストリーム記録できるだけだったが、新機種ではその1ストリームに加え、ワイプの無いメイン映像だけを同時記録する事も可能になった。ただし、制限としてこの機能はAVCHDの1080/60iで撮影する場合のみ利用可能。後述するHDR動画モード、クリエイティブコントロールモード、スーパースローモード時は利用できない。記録可能時間も通常の半分となる。
ワイプのスタイル変更も可能になった。小画面のフレーム色や、サイズの変更、自分撮りをワイプでする際に、自分の声を大きくして記録する事もできる。
さらに、IEEE 802.11b/g/nの無線LANの機能を備え、ワイヤレスでのワイプ撮りも可能。NFCもサポートする。スマートフォンなどをサブカメラとして扱う事ができ、専用アプリの「Panasonic Image App」をインストールすると、そのスマホ/タブレットで撮影している映像をビデオカメラに伝送、ビデオカメラで撮影しているメイン映像内に、ワイプ映像としてリアルタイムに合成、ビデオカメラ側で合成した状態で記録できる。アプリだけでなく、パナソニックのウェアラブルカメラでも、ファームウェアのアップデートによりサブカメラとして使えるようになる予定。
両親がビデオカメラで子供を撮影。被写体である子供にスマートフォンなどを持たせ、自由に撮影してもらう。これにより、撮影に夢中になっている子供をメイン映像として記録し、子供が撮影した映像をワイプで入れるといった事ができる。
小画面の撮影に使用できる機種は、HC-W850M、HC-V750M、HC-V550M、HC-X920M、HC-V720M、HC-V620M、HC-V520M、HX-A500、HX-A100。
HC-W870Mは、「HDR動画」撮影にも対応。露光時間を変えた2種類の映像を撮影して合成。明暗差の大きなシーンや逆光でも、被写体が陰らず、見た目に近い自然な映像が撮影できるとする。
AVCHDで1080/60pまで撮影できるほか、MP4、iFrame(960×540/30p)にも対応する。
外形寸法は、W870Mが65×161×73mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約362g。同梱バッテリ使用時の重さは約447g。V570Mは60×129×62mm(同)で、重量は268g。同梱バッテリ使用時の重さは約311g。
HC-V360M
エントリーモデル「HC-V360M」のスペックは、基本的にはW570Mと同じ。総画素数251万画素で、有効220万画素。1/5.8型のMOSセンサーを搭載。レンズはF1.8~4.2、焦点距離は35mm換算で28~1,740mm(16:9)の光学50倍ズーム。手ぶれ補正は5軸ハイブリッドタイプで、傾き補正機能も搭載する
W570Mとの違いは、ワイプ撮り用のサプカメラを搭載していない事。また、液晶モニタも、W570Mは3型で約46万画素だが、V360Mは2.7型の23万画素となる。
また、無線LAN機能も搭載しておらず、スマートフォンなどとの連携機能は利用できない。
撮影時の機能では、W570Mが「風音キャンセラー」を搭載しているのに対し、V360Mは「風音低減」機能となる。
外形寸法は53×121×59mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は213g。同梱バッテリ使用時の重さは約256g。