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オヤイデ、102 SSC採用の屋内配線用「EE/F-S2.0 V2」。同軸デジタルケーブルも

 オヤイデ電気は、オーディオケーブル用の新導体「102 SSC」を採用した、オーディオ専用の屋内配線ケーブルと、同軸デジタルのRCAケーブルを5月1日から発売する。

 いずれも独自の精密導体「102 SSC」を採用。価格は、600V/20A対応の2mm単線を使った「EE/F-S2.0 V2」が4,700円/m、600V/30A対応の2.6mm単線を使った「EE/F-S2.6 V2」が7,800円/m。同軸デジタルRCAケーブル「DST-75R V2」はケーブル長によって価格が異なり、それぞれ4,400円(0.7m)、4,900円(1m)、5,400円(1.3m)。

EE/F-S2.0 V2(上)/EE/F-S2.6 V2(下)

EE/F-S2.0 V2/EE/F-S2.6 V2

 分電盤とコンセントを結ぶ屋内配線用ケーブル。PCOCC-A導体を提供していた古河電工が2013年冬に生産中止を発表したことに伴い、従来モデルのEE/F-S2.0とEE/F-S2.6も生産を終了。その復活を望む声に応えるとして、導体に102 SSCを採用した新モデルを発売する。

 いずれも3芯構成の導体をそれぞれポリエチレンで絶縁し、軟銅撚り線のドレイン線を配置。銅箔シールドも施し、一般的なノンシールド平行線に比べて30dB以上のノイズ耐性を示すという。外装にはオーディオ専用ハロゲンフリーシースを採用。外径は、EE/F-S2.0 V2が12.5mm、EE/F-S2.6 V2が14.5mm。

DST-75R V2

DST-75R V2

 同軸デジタル音声や映像機器間のコンポジット映像伝送用の75Ω同軸デジタルRCAケーブル。PCOCC-A導体の「DST-75R」のリファインモデルで、新たに中心導体と編組シールドに102 SSCを採用している。中心導体にPE紐をスパイラル状に巻きつけ、空気層を設けた「コルデル中空構造」を採用したことで、誘電損失を極限まで抑えるという。

 遮蔽率の高いカッパーフォイルシールドと編組シールドによるダブルシールディングを施し、外装にはフレックス PEシースを採用。真鍮製のRCAプラグのコンタクト部にはシルバーとロジウムメッキを施した。ハンダはオヤイデ製の無鉛銀ハンダ「SS-47」を使用。外径は6.6mm径。

(庄司亮一)