ニュース

HiFiMANの新プレーヤー「HM901s」と平面駆動ヘッドフォン、UM共同開発イヤモニ

 HiFiMANは、5月16日と17日の2日間、東京・中野の中野サンプラザで開催されている「春のヘッドフォン祭 2015」において、新ハイレゾポータブルプレーヤーの「HM901s」や、平面駆動型のフラッグシップヘッドフォン「HE1000」、カスタムイヤフォン「RE1000」などを参考展示した。

 既報の通り、HiFiMANの日本における輸入代理店だったトップウイングが、5月で契約を解消。今回のヘッドフォン祭ではトップウイングとは別の単独ブースでの展示となっている。

 今後発売予定の新製品として、参考展示されたのは、ハイレゾ対応ポータブルプレーヤーの「HM901s」と、平面駆動型ヘッドフォンの「HE1000」と「HE400s」、デュアルダイナミックドライバのカスタムイヤフォン「RE1000」など。いずれも発売時期は未定。

ハイレゾプレーヤー「HM901s」

ドック接続時

 ポータブルプレーヤーのHM901sは、既存のHM901と同様にESSのDAC「ES9018」を2基搭載するほか、オペアンプもOPA627とOPA2107を各2基備える。再生対応フォーマットはDSD/FLAC/WAV/AIFF/ALAC/AAC/WMA/OGG/APE/MP3など。

 新たに、より正確なボリューム調整のために、改善したステップポテンショメーターを使用。アナログ回路の最適化も行ない、音質を向上したほか、電源ON/OFFを約3秒に高速化。独自インターフェイスの[TAICHI]により、高速操作を可能にしたという。筐体はアルミ削り出し。

 ストレージは最大256GBのSDカード。SN比は106±6dB。バッテリの連続使用時間は約9時間。日本での価格は未定だが、海外での価格は約1,500ドル。

側面
天面。入力はステレオミニのアンバランス(シングルエンド)とバランスの両方を用意

平面駆動ヘッドフォン2機種

 平面駆動(平面磁気駆動/平面振動板)のヘッドフォンを2モデル用意。フラッグシップの「HE1000」は、ボストンのデザインファームとのコラボレーションで製品化されたモデル。世界初という「ナノメーター・ダイアフラム」を採用する。「高磁束密度/非対称の磁気回路により、生き生きとした音楽再生が可能」としている。海外での価格は約3,000ドル。ハウジング部には、ブラインド・グリル式のシェルを採用している。再生周波数特性は8Hz~65kHz、インピーダンスは35±5Ω、感度は90dB。

平面駆動型のフラッグシップヘッドフォン「HE1000」
内側
ケーブルは着脱可能

 スマートフォンからハイエンドのポータブルプレーヤーまでの幅広い機器との組み合わせを想定したモデルが「HE400s」。同じく平面駆動型で、98dBの高感度設計により、「透明感のある高域と、質感あふれる低域」としている。イヤーパッドやヘッドバンドの装着性も高めている。再生周波数帯域は20Hz~35kHz、能率は93dB/mW、インピーダンスは22±2Ω。

HE400s

Unique Melodyと共同開発のカスタムイヤフォン

 「RE1000」は、HiFiMANと、イヤフォンで知られるUnique Melodyが共同開発したカスタムイヤフォン(カスタムイヤモニター)で、小型のダイナミックドライバを2基搭載したというモデル。プレーヤーはHiFiMANに特化したものでは無く、幅広い機器との組み合わせを想定している。ケーブルは着脱可能で、MMCXのプラグを採用。

「RE1000」。HiFiMANとUMが共同開発

(中林暁)