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ALO Audioから真空管搭載DAC/アンプや新Rx。Campfireや1964 EARSのイヤフォン
(2015/5/16 20:18)
5月16日~17日の2日間、東京・中野の中野サンプラザで開催されている「春のヘッドフォン祭 2015」。AV機器の専門店フジヤエービックのデジタルスタイルショップが主催するイベントで、各社の新製品が展示、試聴もできる。ここでは真空管内蔵の新DAC/ヘッドフォンアンプ「CONTINENTAL」などのALO Audio製品やCEntranceの新製品、新イヤフォン「Campfire Audio」などを発表した14階のミックスウェーブブースをレポートする。
ALO Audioは真空管DAC/アンプやRx新版など
ALO Audioでは、2つの真空管を内蔵したUSB DAC/ヘッドフォンアンプ「CONTINENTAL」を発表。6月中旬から7月の発売を予定しており、価格は20万円台を見込んでいる。
DSD入力にも対応した真空管内蔵DAC/アンプで、増幅段は真空管を2つ内蔵したデュアルモノ構成。真空管はPhlips 6111で、ユーザー交換も可能。天面には真空管を確認できる窓を備えているが、この窓もGORILLA GLASSを採用し、堅牢性を高めている。
DACはWolfsonのWM8741を内蔵。DSDは2.8MHzまで、PCM系は384kHz/32bit対応となる。筐体はCNC切削のアルミニウム製。アンバランスとバランス入出力を装備。ゲイン切替にも対応する。パナソニック製のリチウムイオン電池を内蔵している。
人気ポータブルアンプ「Rx」の新モデルも発表。カスタムイヤモニター(IEM)への対応を強化してリニューアルし、価格は5~6万円前後の見込み。
IEMへの対応強化を目的に、通常は3.3Vの内部電圧を15V設計とし、広いダイナミックレンジを確保。新コンデンサの採用など、ダイナミックレンジ拡大に注力して開発された。85台限定のニッケルコーティング筐体採用モデル「Rx/Nickel plating」と同等の改良をRxのスタンダードモデルにも取り入れる形となる。
出力端子はステレオミニ×1、入力端子もステレオミニ×1。デザインも従来のRxシリーズからリファインしたものとなる
Ken Ball氏によるポートランド製イヤフォン「Campfire Audio」
ALO AudioのKen Ball CEOが新たに立ち上げたイヤフォン/ヘッドフォンメーカーがCampfire Audioは、「Jupiter」、「Jupiter」、「Orion」というイヤフォン3機種を発表した。
米ポートランドのイヤフォン/ヘッドフォンメーカーで、ハウジング形状に特徴がある。3機種の筐体の素材や、搭載しているドライバは異なっている。発売は7~8月頃で、価格も未定だが、7~20万円程度の見込み。
上位モデルのJupterは、ニッケルメッキを施したアルミニウム製の筐体を採用。ドライバはバランスド・アーマチュア(BA)で、低域×2、高域×2の4ドライバ構成で、価格は「15万円以上」という
「Lyra」はセラミック筐体を採用し、ドライバはダイナミック型の8.5mm径で、振動板にはベリリウムを使っている。再生周波数特性は8Hz~28kHz、インピーダンスは17Ω。実売価格は10万円以上の見込み。
「Orion」はアルミニウム製の筐体を採用し、アルマイト加工が施されている。BAユニット1基を搭載したシンプルなモデルとなり、価格は7~8万円前後。
薄くなったCEntranceポタアン「M8 Mini」
CEntranceは、バランス駆動対応/DAC内蔵ポータブルアンプ「HiFi-M8」を大幅に薄型化した「M8 Mini」を参考出展。音質傾向や入出力に変更はないが、サイズを大幅に小型化した点が特徴。発売日や価格は未定としている。
USB入力や光デジタル入力、ヘッドフォン(ミニ)出力や4Pinのバランスヘッドフォン出力などを装備。ゲインの切替にも対応する。
CypherLabsも真空管ポタアン
Cypher Labsは真空管内蔵のポータブルアンプ「AlgoRhythm Trio」を出展。6月中旬発売予定で、価格は83,000円前後の見込み。
外形寸法69×118×24mm(幅×奥行き×高さ)、重量243gと、小型のアナログヘッドフォンアンプ。真空管はThomson 6111を内蔵。ミニジャックのアナログ入出力を備え、周波数特性は30Hz~100kHz、出力は220mW(32Ω)/20mW(600Ω)。バッテリは三洋製で再生時間は約8時間。