ニュース

パイオニア、ハイエンドAVアンプ「SC-LX89」。ハイレゾ対応ヘッドフォンも拡充

 パイオニアは、ドイツ・ベルリンで開催中の「IFA 2015」において、ハイエンドのAVアンプ「SC-LX89」や、ネットワーク対応ステレオレシーバ、ヘッドフォン/イヤフォンなどの新製品を展示している。

パイオニアブース。隣はオンキヨーなどのGibson Blandsブース

SCシリーズのAVアンプやステレオのネットワーク対応レシーバなど

 注目はAVアンプ新機種の「SC-LX89」。ダイレクトエナジーHDアンプが強化され、高速応答性能などが向上。電源部にも専用のチューニングを施している。Dolby Atmos音声に対応するほか、DTS:Xにもアップデートで対応予定。カラーはブラック。

SC-LX89

 このほかにも、AVアンプでは「SC-LX59」を展示。同様にドルビーアトモス対応/DTS:Xにアップデートで対応予定。ブラッシュアップしたダイレクトエナジーHDアンプも採用する。LX89とは電源部などが異なる。カラーはシルバー。

SC-LX89の背面
SC-LX59(下)

 単品コンポの新たな製品としては、ネットワークステレオレシーバ「SX-N30」を展示している。マルチチャンネルAVアンプとは異なり、2ch用に音質設計されたプリメインアンプにネットワークプレーヤー機能を搭載している。

S-NX30(上)

 日本でも発表されたばかりのUSB DAC搭載デジタルアンプ「A-70DA」と「A-50DA」も展示。ダイレクトパワーFETを採用した2chのクラスDアンプで、DACの変更によりハイレゾ対応を強化した。A-70DAとA-50DAの違いは電源部の構造など。

A-70DA
A-50DA

ハイレゾポータブル「XDP-100R」やハイレゾヘッドフォンなど

 ポータブル機器では、開幕前のプレスカンファレンスで同社が発表した、ハイレゾ対応ポータブルプレーヤー「XDP-100R」も会場で試聴可能となっている。いずれも欧州では11月に発売予定。DSDやFLAC/WAVなどの再生に対応する。OSはAndroid 5.1.1。DACはESS製のSABRE ES9018K2M。

XDP-100R

 ヘッドフォン/イヤフォンは、「Superior Club Sound」シリーズの新機種を10月ごろに発売予定。いずれもハイレゾ対応機種となっている。

SE-MX8
SE-MX8の折り畳み時

 ヘッドフォンの「SE-MX8」は、日本でも発売されたSE-MX9/MX8の中間に位置するモデルで、新たにヘッドバンドの折り畳みに対応(MX9などはハウジング回転のみ)した。ユニットは40mm径で、ハウジング部にはダイキャストのアルミを使用する。欧州では10月ごろの発売で、価格は約199ユーロ。

 イヤフォン「SE-CX7」は、既発売のSE-CX8の下位に相当する。ユニット径はCX8と同じ9.4mm径。本体を小型化しているほか、ケーブルも柔らかい素材に変更している。同じく10月ごろの発売予定で、価格は約149ユーロ。

イヤフォン「SE-CX7」
装着時のサポート用パーツも同梱
ブース内のヘッドフォン/イヤフォン展示コーナー
車載関連では、Apple CarPlayとAndroid Auto対応AVナビ搭載のデモカーを用意

(中林暁)