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オーテク、デュアルマグネットの「CKS990」などSOLID BASSシリーズイヤフォン3機種

 オーディオテクニカは、SOLID BASSシリーズのイヤフォン3機種を10月23日に発売する。価格は全てオープンプライス。店頭予想価格は、「ATH-CKS990」が13,000円前後、「ATH-CKS770」が7,000円前後、「ATH-CKS550」が4,000円前後、同モデルのiOS向け「ATH-CKS550i」が5,000円前後、スマートフォン向け「ATH-CKS550iS」も5,000円前後。

ATH-CKS990

ATH-CKS990

 CKS990専用に開発された、DUAL MAGNETIC-FIELD DRIVERを搭載。向かい合う2つのマグネットにより磁力を高め、13mm径のドライバを力強く、かつ精密に駆動できるという。

ATH-CKS990

 振動板はマルチトランジションDLC振動板。特定の不要な共振点を分散させ、有効面積を最大化した振動板に、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングを施したもの。

 ドライバの特性に応じた位置に、2つのベント(空気孔)を用意。筐体内部の空気のバネ性を緻密にコントロールするデュアルエアフローベース・ベンディングシステムを採用している。

 ハウジングは、音の歪を低減するという無垢アルミニウム切削加工。ケーブルはL/R独立のスタッカード撚線を採用、クロストークを低減している。長さは132mでY型。

 再生周波数帯域は5Hz~28kHz。最大入力100mW。インピーダンスは17Ω。ケーブルを省いた重量は約10g。XS/S/M/Lのイヤーピース、ケースが付属する。

ATH-CKS770

 CKS990と同様に、向かい合う2つのマグネットにより磁力を高め、13mm径のドライバを力強く、かつ精密に駆動する「DUAL MAGNETIC-FIELD DRIVER」を採用。マルチトランジション振動板を採用している。

ATH-CKS770
ATH-CKS770

 ドライバの特性に合わせたベントを1つ配置したエアフローベース・ベンディングシステムも搭載している。ハウジングはアルミニウム切削加工。

 再生周波数帯域は5Hz~26kHz。最大入力100mW。インピーダンスは17Ω。ケーブルを省いた重量は約10g。XS/S/M/Lのイヤーピース、ポーチが付属する。

ATH-CKS550

 向かい合う2つのマグネットにより磁力を高める「DUAL MAGNETIC-FIELD DRIVER」を採用。ユニットは9.8mm径。振動板はマルチトランジション振動板を採用している。

ATH-CKS550
ATH-CKS550

 エアフローベース・ベンディングシステムも搭載。低域の出力効率を向上させた。

 通常モデルに加え、スマートフォン向けにリモコンマイクを備えたモデルも用意。「CKS550i」はiOSに対応し、マイクでの通話や音楽・動画の再生、一時停止、早送り、巻き戻し、ボリューム調整が可能。Siriにも対応する。

 「CKS550iS」はスマートフォン向け。スマホの操作や内蔵マイクでの通話にも対応できるという。

 再生周波数帯域は5Hz~24kHz。最大入力100mW。インピーダンスは16Ω。ケーブルを省いた重量は約7.5g。XS/S/M/Lのイヤーピース、ポーチが付属する。

音を聴いてみる

 3機種を発表会場で試聴した。プレーヤーはハイレゾポータブルの「AK380」を使っている。

 CKS990は、上位モデルとなるCKS110(別記事参照)と比べると、音場はやや狭い、SOLID BASSシリーズらしい音作りだ。ただし、低域の沈み込みの深さは上位機種にも負けないクオリティを持っている。

 制振がキッチリされており、低音の分解能も良好。中高域の抜けの良さも維持されており、全帯域でシャープな描写になっている。

 CKS770の低音は、量感の面ではCKS990譲りの迫力だ。最低音の沈み込みはやや劣り、抜けも一歩後退する。しかし、コストパフォーマンスを考えるとクオリティは十分健闘してる。

 CKS550も低価格ながら、迫力のある低音が楽しめる。中高域の抜けはクリアで、SOLIDO BASSシリーズの中ではベーシックなサウンドではあるが、様々な音楽に対応できそうな柔軟性も感じる。気軽にパワフルなサウンドが楽しみたいというニーズにマッチするだろう。

(山崎健太郎)