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Resonessence、フィルタ変更/低消費電力の新USB DAC「HERUS+」。Win10対応も
(2015/12/14 11:55)
エミライは、カナダBCIC Designsのブランド、Resonessence Labsの新USB DAC「HERUS+」(ヒールス・プラス/品番:RSL-HRSP)を12月19日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は6万円台後半。
また、Resonessenceの製品向けのWindows用USBオーディオドライバがアップデートし、Windows 10に対応。Resonessence製品のオープンプライス化も発表されている。
HERUS+
スティック型のUSB DACで、ステレオミニのヘッドフォン出力を1系統備えている。搭載しているDACは、既発売のHERUSは「ES9010-2M」、HERUS+は「ES9010-K2M」と異なるが、対応する音楽データは、PCMが352.8kHz/24bitのDXDまで、DSDは5.6MHz(DoP)までで共通。
最大の特徴は、デジタルフィルタの切り替えが可能な事。DACチップに標準搭載されている「Sabre Fast Roll-Off」フィルタに加え、オリジナル設計の「Minimum Phase IIR」、「Apodizing」の3種類を用意。ロゴの部分を押す事で、ユーザーが切り替えて音の変化を楽しめる。選択しているフィルタは、ロゴマークの色で判別できる。
「Minimum Phase IIR」フィルタは、プリリンギングが全く無く、4次のアナログフィルターに相当する分散型の非線形フィルタ。「Apodizing」フィルタは、完全に対称型のインパルス応答を持つ線形位相・非分散型が特徴。「Sabre Fast Roll-Off」フィルタは、対称型のインパルス応答を持つ古典的FIRフィルタとなる。
USBバスパワーで動作するが、超低消費電力モードを新たに搭載。HERUSよりも約25%の長時間リスニングができるとする。このモードを使用している間は、ロゴのLEDが消灯する。また、バスパワー動作でありながら、108dBの高いSN比を実現。出力も2.4Vrms(6.8V peak-to peak)となっている。
対応OSはWindowsとMac OS X、Linux。Windowsではドライバのインストールが必要。筐体はソリッドブロックから削り出したアルミニウム合金製。外形寸法は63.5×31.7×20mm(縦×横×厚さ)、重量は64g。
ドライバアップデートでWindows 10対応
Resonessence製品向けの、Windows用USB Audio Class 2.0ドライバーがV3.26.0にアップデートされた。このバージョンから、Windows 10に正式対応している。
なお、前述のHERUS+は、古いドライバで動作させると不具合が発生するため、最新ドライバを使うようエミライでは呼びかけている。
Resonessence製品がオープンプライスに
12月25日から、Resonessence製品が以下のようにオープンプライス化される。ただし、価格改定に伴う出荷価格の変更は無いという。
- INVICTA MIRUS(RSL-INVM) 699,000円→オープン
- INVICTA V2(RSL-INV2) 699,000円→オープン
- CONCERO HD(RSL-CNHD) 114,000円→オープン
- CONCERO HP(RSL-CNHP) 114,000円→オープン
- CONCERO(RSL-CNCR) 68,500円→オープン
- HERUS(RSL-HERS) 45,700円→オープン