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トーレンス、22万円のレコードプレーヤー「TD403DD」。上位機と同じトーンアーム、DDモーター採用
2025年7月7日 11:03
PDNは、トーレンスのマニュアル・レコードプレーヤーとして、ダイレクトドライブモーターを採用し、購入しやすい価格を実現したという「TD403DD」を9月1日に発売する。価格は22万円。
トーンアームは、上位機種TD1500と同一の「TP150」を採用。ユニバーサルシェルにはオルトフォンの「2M Blue」を装着済みのため、購入後の簡単な調整で、すぐに利用できるという。
トーレンスはベルトドライブ・プレーヤーが有名だが、1929年にはダイレクトドライブターンテーブルモーターの特許をスイスで取得。1950年代初頭にはダイレクトドライブ・ターンテーブルのシリーズ3モデルを製造し、1982年には業務用モデルとしてDDモーター採用のTD524を商品化している。
現代トーレンスにおいては、フラッグシップモデルであるTD124DDのように、「音質と性能が保証できるのであれば、ドライブ方式にかかわらず採用していくという方針が貫かれている」という。
TD403DDには、スリム・ブラシレス・静音ダイレクトドライブDCモーターを採用。フィードバック制御を行なうことにより、高精度な回転と再生時のノイズを低減。クリアな音質を得たという。
フィードバック制御は、モーターの状態をリアルタイムで監視し、迅速な応答により負荷変動に対して回転数を一定に保っている。ブラシレスDCモーターの小型・高出力特性を活かし、従来のダイレクトドライブ方式では困難だったスリムなキャビネットのデザインも実現した。
プラッターは、直径12インチ、重量1.4kg、高さ22mmのアルミ・ダイキャスト製で、回転の安定性を高め、音質向上に寄与している。
上位モデルTD1500と同一のトーンアームTP150を搭載。高さとアジマスの調整が可能で、標準SMEコネクターを装備しているため、ヘッドシェルの交換や他のカートリッジの取り付けが簡単に行なえる。
アンチスケーティングは、アームのベースにあるスライドウェイトによって設定。ルビーベアリング上をガイドしてくれるナイロンスレッドで調整できる。可能な限りスムーズな動作が保証されているという。
針圧は、2つの部品から構成されるカウンターウェイトで設定。16.0~27.8g(付属ウェイト時 /シェルを含む)までの幅広いカートリッジを使用できる。
付属のオルトフォン製MMカートリッジ「2M Blue」は、スタイラスチップに無垢楕円針を使用したもの。調整済みで取り付けられている。
外形寸法は420×360×150mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は7.2kg。