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スタジオカラー新作短編アニメは「SUGAR SUGAR RUNE Les deux sorcières」。本編製作決定
2025年7月7日 12:39
現地時間7月4日、フランス・パリで行なわれた「JAPAN EXPO」にて、スタジオカラーの新作短編アニメーション発表イベントが行なわれ、安野モヨコによる漫画「シュガシュガルーン」の連載20周年を記念した短編映像「SUGAR SUGAR RUNE Les deux sorcières」(シュガシュガルーン レ・ドゥー・ソルシエール)が披露された。また「シュガシュガルーン」の本編アニメーション製作もサプライズ発表された。
「シュガシュガルーン」は、漫画家・安野モヨコによるマジカル・ラブ・ファンタジー漫画作品。2003年から2007年に少女漫画雑誌「なかよし」(講談社)で連載されていた。
短編映像は、原作者監修によるアニメーション独自のオリジナルストーリー。作中に登場する小さな魔女、ショコラとバニラが、さまざまな試練を経て成長し、またお互いの友情を再確認する過程をロードムービーとして描いた原作漫画の前日譚となっている。
イベントにはスタジオカラー所属の松井祐亮監督とアニメーションプロデューサー・藤原滉平氏が登壇。短編映像上映後に、作品に込めた思いや制作エピソードが明かされた。
松井監督は「原作では描かれていない人間界への旅立ちを前日譚として想像を膨らまして描いた」と語り、キャラクターの背景に至るまで、原作者である安野モヨコと何度も意見を交わしながら作り込んだ制作過程を明かした。
一方、藤原氏は「この作品を通して、スタジオカラーの新しい才能をみていただきたい」と述べ、作品の手応えを語った。
イベント中盤では、原作である「シュガシュガルーン」についても紹介。フランスを含め、全世界で展開中であることも明かされた。あわせて、安野モヨコの作品群や、スタジオジブリ発行の小冊子「熱風」表紙、和装ブランド「百葉堂」など、ジャンルを越えて活躍する同氏の魅力も紹介された。
終盤には「『シュガシュガルーン』本編アニメーション製作決定」の文字がスクリーンに映し出されるサプライズがあり、会場からは歓声と拍手が巻き起こる。
松井監督は「CGアニメだからこその造形の良さがあるので、ぜひ楽しみにしていただきたいと思います。よろしくお願いします」と笑顔でコメント。最後に松井監督と藤原氏から、それぞれ感謝の挨拶が述べられ、イベントは興奮の中、幕を閉じた。
このイベントの模様はカラーの公式YouTubeチャンネルで配信中。