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動画編集ソフト「DaVinci Resolve」、アップルの「空間ビデオ」編集対応
2025年8月8日 13:30
Blackmagic Designは、動画編集ソフトの最新版「DaVinci Resolve 20.1」を発表した。今回のメジャーアップデートにより、macOS版において、Apple Vision Proで視聴できる180度の8K動画「Apple Immersive Video」の編集機能などが追加された。DaVinci Resolve 20.1は公式サイトからダウンロードできる。
これにより、同社のApple Immersive Video用カメラ「Blackmagic URSA Cine Immersive」で撮影したステレオスコピック8K 90fpsのBlackmagic RAWファイルのデコードと再生をサポート。映像の編集、カラーグレーディング、VFX作成、空間オーディオミキシング、書き出しが簡単に行なえる。
アプリ内のエディットページでは、URSA Cine Immersiveで収録したファイルを、ほかの2Dメディアの時と同じようにドラッグ&ドロップ形式のインターフェイスで操作可能。
新たなイマーシブビューアを使うと、イマーシブビデオを元の状態、LatLongに変換した状態、または画面上でパンできるビューポートビューに変換した状態で表示できる。
またイマーシブな音声フォーマットであるApple Spatial Audio Format(ASAF)サウンドトラックのミキシングとマスタリングにも対応した。既存の3Dオーディオフォーマットを読み込んで、Vision Pro用のASAFにリミックする機能も備えている。AirPodsのヘッドトラッキング機能を利用して、Appleの空間オーディオをバイノーラルでモニタリングすることもできる。
そのほか、書き出しのプリセットにApple Immersive Video用を追加。プリセットを使用すると、イマーシブプロジェクトを通常のプロジェクトと同様にレンダリングできる。
URSA Cine Immersiveカメラは、Apple Immersive Video用に特別設計された固定式のカスタムレンズシステムを搭載。センサーは両目それぞれが8,160×7,200ドットの解像度を持ち、ピクセル単位の同期と16ストップのダイナミックレンジに対応している。価格は4,998,000円。