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NHK「魔改造の夜」、10月は番組史上“最軽量”の生贄「スリッパ跳ばし」

「スリッパ跳ばし」に参加した「Sバル」

NHKは、日本を代表する超一流エンジニアたちが、極限のアイデアとテクニックで競い合う「魔改造の夜」の最新作を、10月30日19時30分から総合テレビで放送する。競技は、番組史上“最軽量”の生贄を魔改造する「スリッパ跳ばし」。

「Rーム」

新作で魔改造されるのは、スリッパ。履いた状態で足を振り上げて前に蹴り出し、どれだけ遠くに跳ばせるかを競う。

「Rーム」

競技のルールは、スリッパを元々の重さ(=60グラム)以内で魔改造すること。勝負のポイントは、スリッパを軽くし、その分でどんな仕掛けを作れるか。人のキック力だけでは数m跳ばすのが限界の中、各チームは、30m先の会場の壁への直撃を目指す。

「大きな羽根で滑空させる?」「鳥のような翼はどうか?」「爆発的な跳びを生むジェット機構は?」など、各チーム魅力的なアイデアを次々考える。しかし、いざスリッパと組み合わせてマシンをつくると……重くなって失速し、跳ぶ姿勢が不安定で落下してしまう。

「Sバル」

では、わずかなグラム数で“跳ぶ構造”を実現させるにはどうすれば良いか?羽根などに軽い素材を選ぶが、すぐ壊れてしまう……さらにスリッパを蹴り出す途中で、翼を開くスイッチの機能も必要。

そのタイミングも難しく、うまく前に跳ばず、大破することも……出口が見えない超難題にエンジニアたちは悶絶し、夜会(本番日)が近づく。

「Eプソン」

1カ月半の苦闘の末、各チームはモンスターマシンを誕生させる。グライダーのように滑空するスリッパや、鳥のように翼で空を舞うスリッパ、ボンベのジェット噴射で跳び出すスリッパも。はたして、理想のアイデアを諦めずに詰め込んだスリッパ達は、見事に空を跳ぶのか?

参加チームは、京都で創業し、スマートフォンや電気製品、自動車などに使われる電子部品を開発・製造する大手「Rーム」、プリンターやプロジェクターなど電気機器を製造・開発する大手企業、長野・諏訪が拠点の「Eプソン」、四輪駆動や特徴あるエンジンで知られ、発祥である航空機部門ももつ、世界的自動車企業「Sバル」。

出演は魔改造倶楽部の伊集院光(顧問)、矢野武(実況)、長藤圭介(解説/東京大学大学院教授)。

「Eプソン」
「Rーム」
「Sバル」