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CEATEC 2025に「OPSODIS 1」。アナログ・デバイセズブース
2025年10月14日 16:32
千葉・幕張メッセにて、「CEATEC 2025」が開幕。開催期間は10月17日まで。入場料は無料だが、来場事前登録が必要となる。ここでは、鹿島建設の「OPSODIS 1」が展示されているアナログ・デバイセズや、NECのブースをレポートする。
アナログ・デバイセズ
アナログ・デバイセズのブースには、目玉として鹿島建設の立体音響スピーカー「OPSODIS 1」が展示されている。OPSODIS 1には、アナログ・デバイセズのDSPが採用されており、そこに、鹿島建設が英サウサンプトン大学と共同開発した立体音響技術「OPSODIS」を搭載し、ヘッドフォンのような没入感のあるバイノーラル音声の再生を実現している。
ブースにはOPSODIS 1が2台用意されており、それぞれiPadから立体音響が再生できる環境になっている。大勢の来場者がいる幕張メッセの会場でも、立体音響が再現されていた。
OPSODIS 1に使用されているアナログ・デバイセズ製のDSPも展示。省電力かつ、メモリ容量が大きいのが特徴で、OPSODIS 1の消費電力や、立体音響の再現性にも、DSPの性能が寄与しているとのこと。DSPに関する解説もブースで行なわれている。
オーディオ関連では、電源のチップで低周波ノイズを抑制するDC/DCコンバーター「Silent Switcher 3」も展示。オーディオ機器に関わらず、低周波ノイズの対策は様々なメーカーで課題とされており、その多くは、最後にフィルターをかけることで抑え込む処理になるという。Silent Switcher 3では、電源部のチップに配された2機のコンデンサーなどにより、電気が入ってきたタイミングで低周波ノイズを抑え込むという。
展示では、従来のSilent Switcherシリーズとともに、アンプを利用してノイズを可聴化するデモを実施。電流に載っているノイズを音としてダイレクトに聞くことができ、従来のシリーズからSilent Switcher 3への進化を体感できる。
NEC
NECのブースでは、ソニーと協業で開発した、顔認証搭載の超小型サイズAIカメラや、映像認識AIと生成AIによるモビリティの安全を目的とした、ドライバーの運転傾向を診断するシステムなどを展示。
AIカメラは、ソニーのカメラ技術に加え、人の顔を鮮明化するソニーのAI技術と、顔認証時の特徴を判断するための補正を行なうNECのAI技術をともに活用。例えば工場内の暗い環境や、逆光のような環境下でも、写っている人物を判断することができる。
運転傾向を診断するシステムでは、実際に会場に運転を疑似体験できる設備を用意。シミュレーション内での運転傾向が結果として表示される。
今回のデモはシミュレーションとなっているが、今後、ドライブレコーダーの映像を解析して、同様のシステムを活用することで、トラックドライバーの講習や、カーシェアなどの安全運転促進、安全運転することで保険料が下がるテレマティクス保険との連携などで活用されていくとのことだ。