ニュース

SilentPower、USBのノイズをANCで相殺するUSBコンディショナー「USB iPurifier Pro」

USB iPurifier Pro

エミライは、SilentPowerのオーディオアクセサリーとして、USBのノイズを除去するというUSBコンディショナー「USB iPurifier Pro」を9月27日に発売する。価格はオープンで、市場想定価格は42,900円前後。

iFi audio時代から長年にわたり、USBノイズ除去機能を開発してきたSilentPowerチーム。初期の人気製品の1つ「iGalvanic3.0」の精神的な後継機であり、性能を向上させたのがUSB iPurifier Proになるという。

入力としてUSB-C、USB-B 3.0、出力としてUSB-A 3.0(電源/データ)、USB-A(電源のみ)を備える。外部電源入力仕様はUSB-C 5V/3A。データ転送速度は10Gbps。接地端子は4mm径。

入力部
出力部

USB電源回路は、高周波EMIおよびRFIの受信アンテナとなってしまうことが非常に多く、ノイズフロアを上昇させ、すべての周波数にわたってオーディオ信号の明瞭度を損なうという。

USB iPurifier Proは、人気製品iSilencerに倣い、USB電源回路にアクティブノイズキャンセリング(ANC)テクノロジーを搭載。ANCヘッドフォンなどと同様に、USB iPurifier Proは不要なノイズを複製し、位相を反転。元のノイズと反転させたノイズが互いに打ち消し合うことで、クリーンでノイズのないUSB電源をオーディオシステムに供給するという。

さらに、外部USB Type-C電源入力も搭載。低ノイズの5V外部電源を接続できる。専用ポート使用時は、ソースデバイスからのUSB電源供給を無効にしてデータのみを受信し、両方のUSB出力ポートへの電力供給は外部電源からのみ行なわれる。

標準のUSBケーブルとデバイスは、安価でシンプルな電源供給とデータの伝送を目的として設計されているため、迷走電流も同時に混入してしまい、ノイズやジッターを引き起こすという。

USB iPurifier Proではデジタルアイソレータを使用して入力回路と出力回路を電気的に分離。問題となる迷走電流を排除しながらオーディオ信号を通過させる。

また、現代のオーディオシステムは多種多様なデバイスで構成されているため、電源とグランドが別々に配線されていることが多く、グランドループが発生しやすい事に着目。

iDefenderシリーズでの経験を活かし、SilentPower独自のIsoGroundテクノロジーの最新版を採用。余分なグランド接続を排除している。

代わりにセットアップにグランドを追加する必要がある人のために、USB iPurifier Proには、Groundhog+と互換性のある4mmグランドポートも搭載する。

ノイズ低減機能に重点を置いているが、USB iPurifier Proでは速度に関しても妥協せず、10Gbps/秒のデータ転送速度を誇り、最高解像度のオーディオ ファイルでも転送と再生が損なわれることなく、接続したいあらゆる機器との互換性を最大限に高めるという。

外形寸法は42.8×23.2×96mm、重量は108g。USB C to Cケーブル(0.5m)/USB-A to B 3.0ケーブル(0.5m)が付属する。