ニュース

HiBy、J-POP向けに、新開発ドライバ搭載の限定生産イヤフォン「Project Ace JP Edition」

Project Ace JP Edition

ミックスウェーブは、J-POPの幅広いスタイルに対応できる、より繊細なサウンドチューニングを施したというHiByのユニバーサルフィットIEM「Project Ace JP Edition」を9月26日に発売する。世界800台限定生産。価格はオープンで、市場想定価格は47,800円前後。

ミックスウェーブ創業者・齊加博和氏が、HiByとFAudioに対して日本市場に向けた製品開発をリクエスト。日本のリスナーから寄せられた「J-POP の幅広いスタイルに対応できる、より繊細なサウンドチューニングを備えたIEMが欲しい」という要望に応える為、HiByとFAudioが、共同でJ-POP向けの「Project Ace JP Edition」を開発した。

ミックスウェーブ独自のインサイトをベースに開発された新ドライバーを搭載。

新たに再設計された直径12mmシングルダイナミックドライバーを搭載。オリジナルのProject Aceをベースにしつつ、ダイナミックドライバーの振動板材料を再開発。新採用の高剛性チタンメッキ振動板は、PEEK素材の上に60層以上のチタン化合物粒子を精密にコーティングした「マルチPVD+プロセス」によって製造された。

これにより、振動板の強度が大幅に向上し、音の一貫性も強化され、中高域の伸びやかさと滑らかさが格段に向上。J-POPならではの繊細な表現や複雑な音の重なりも、細部まで余すことなく再現するという。

磁気回路は、ダイナミックドライバーの磁気コアとエアギャップを新たに設計。デュアル磁気コアによって、1.2Tの強力な磁力を発生させ、Project Ace JPが電気信号を音に変換する効率を大幅に向上。

FAudioの特許技術T.B.A.C(Triple Built-in Acoustic Chamber)をベースに、新たなエアフローモデルへと進化。3つのアコースティックチャンバーの構造と空気の導き方を見直し、効率的なエアフロー性能と自然な音楽再生効果を実現している。

チャンバー1は、マグネシウム合金ドームのダイナミックドライバーを配置するために専用に設計。高精度の金型により、均一性が保証され、従来のダイナミックドライバーの不安定さと過剰な気流を効果的に排除し、歪みの大幅な低減。

チャンバー2は金属構造によりドライバーの剛性を強化し過剰な共振を防ぎ、リアダンパーによって空気の流れを整え、力強くクリアなサウンドを実現。

チャンバー3は、外耳道内の過剰な空気圧を解放しながら空気の流れを安定させ、ドライバーに絶え間なく空気を共有し、音の明瞭さを高めるという。

筐体には、軽量・高強度のT6063アルミニウム合金を採用。シェル素材の高い靭性と剛性により、ダイナミックドライバーの高調波振動を減らし、歪みを大幅に低減している。CNC切削加工で作られ、手作業で研磨した後、アルマイト加工で仕上げている。

ケーブルは、Litz Type5同軸編組撚り線を採用。導体はファイバーにリッツ線を撚り合わせた絶縁束で構成され、引張、曲げに優れた耐性とクリーンな信号伝達のための、抗干渉特性を備える。銅と銀メッキ銅のコアを1:1.6 で混合し、8つのコアに編組。

入力は、3.5mmと4.4mmへ変更できる4pinマルチプラグを採用。新しく設計された4pinロックマルチファンクションアダプターシステムを採用している。イヤフォン側は2ピン(0.78)で着脱可能。

新開発のWG02 ウェーブガイドリキッドシリコンイヤーピースが付属。リキッドシリコン特有の柔軟性と低刺激性により、快適な装着感と優れた遮音性を実現している。

周波数特性は20Hz~40kHz、入力感度は115dB@1kHz。インピーダンスは24Ω。